マルチレベルディレクトリ (MLD) では、複数の機密ラベルで動作可能な 1 つのプログラムが、共通のディレクトリを使用して、プロセスが現在動作している機密ラベルのファイルにアクセスできます。1 つの MLD には複数のシングルレベルディレクトリ (SLD) があり、各 SLD はこの SLD の機密ラベルを持つファイルを格納します。1 つの MLD 内では、同じ名前のファイルを複数の SLD に格納できます。このファイルのインスタンスには、それぞれの格納先の SLD の機密ラベルに適したデータが含まれています。これを、ディレクトリとファイルの多重インスタンス化と言います。次の処理を行うプログラミングインタフェースの詳細は、第 8 章「マルチレベルディレクトリ」を参照してください。
シングルレベルディレクトリまたはマルチレベルディレクトリの名前を取得する
シングルレベルディレクトリまたはマルチレベルディレクトリの属性情報を取得する
システムコール内で、シングルレベルディレクトリまたはマルチレベルディレクトリの名前を使用する