Trusted Solaris 管理の概要

シングルレベルディレクトリ (SLD)

シングルレベルディレクトリ (SLD)」は、同じ機密ラベルのファイルやディレクトリを格納する隠しディレクトリです。新しいファイルやディレクトリを作成したりマルチレベルディレクトリに移動したりすると、そのファイルやディレクトリは、自分と同じ機密ラベルを持つシングルレベルディレクトリに自動的に格納されます。同じ機密ラベルのシングルレベルディレクトリがまだない場合は、Trusted Solaris によって自動的に作成されます。

シングルレベルディレクトリの装飾名は、「.SLD.」という文字列です。シングルレベルディレクトリには、作成された順に、.SLD.0.SLD.1 というように名前が付けられます。装飾名は、表 1-3 に示す特殊なコマンドを使用しない限り、通常は表示されません。