隠しディレクトリの内容を表示するためには、装飾名を明示してパスを指定します。たとえば、「TOP SECRET A B」という機密ラベルで作業しているときに ls と入力すると、「TS A B」のファイルとディレクトリが格納されるシングルレベルディレクトリの内容 (図 1-7) しか表示できませんが、ls /.MLD.myHomeDir/.SLD.* と入力すると、適切な特権を持っていれば、マルチレベルディレクトリ内のすべての隠しディレクトリを表示できます (図 1-8)。この図の左側はユーザーが入力するコマンドを示し、右側はディレクトリ構造を示しています。ディレクトリは楕円形、ファイルは長方形で表し、コマンド入力の結果表示されるアイテム名は実線と太字で、隠しアイテム名 (表示されない) は破線と標準フォントで表します。