次の図は、Trusted Solaris 環境のルーティングの例を示したものです。図 5-8 (a) はルーティングの図解、図 5-8 (b) はルーティングテーブルです。ホスト 1 とホスト 2 を結ぶ経路には、次の 3 種類が考えられます。
経路 1 - ルーティング情報プロトコル (RIP) メトリック 3 を持つ最短経路。経路 1 を使用するデータグラムは、機密ラベルが「CONFIDENTIAL」(C) と「SECRET」(S) のものに制約されている
経路 2 - ADMIN_LOW から ADMIN_HIGH までの機密ラベル範囲を持つ。経路 2 を使用するデータグラムは、CIPSO に設定された IP オプションを使用する
経路 3 - RIP メトリック 6 を持つ、3 つの経路の中で最長の経路。セキュリティルーティング情報 (SRI) が指定されていないため、セキュリティ属性はすべて tnrhtp のゲートウェイ 5 のテンプレートから取得する