デバイス割り当てマネージャを使用できない場合は、次に説明するコマンドを使用して、割り当て可能なデバイスを管理することができます。これらのコマンドはユーザー用ではありません。
allocate(1M) コマンドの割り当て機構を利用して、デバイスの所有権を管理することができます。認定されたユーザー 1 人がデバイスを使用している間、他のユーザーが、そのデバイスを使用することはできなくなります。
deallocate(1M) コマンドは、このコマンドを実行したユーザーに割り当てられているデバイスの割り当てを解除します。解除されるのは、device_deallocate(4) ファイルに定義されたデバイス、あるいは、そのデバイスに対応するデバイス特殊ファイルに定義されたデバイスです。deallocate コマンドは、デバイスに対応付けられた全デバイス特殊ファイルの所有権とアクセス権を取り消し、そのデバイスに対するユーザーのアクセス権も無効にします。スーパーユーザーが、別のユーザーのデバイスに対するアクセス権を解除する場合などに使用されます。
割り当て解除 (強制的な解除も含む) を行うと、device_deallocate(4) の内容に応じて、適切なデバイスのクリーンアッププログラムが実行されます。クリーンアッププログラムは通常、/etc/security/lib ディレクトリに格納されています。
list_devices(1M) コマンドは、指定された識別情報に従って、システム内の割り当て可能なデバイスを一覧表示します。
リストには、デバイスと、そのデバイスに対応するすべてのデバイス特殊ファイルが表示されます。オプションのデバイス引数を使用しない場合は、関連するデバイスがすべて表示されます。
dminfo(1M) コマンドは、デバイスマップファイルのデバイスエントリに関する情報を表示します。
add_drv(1M) コマンドは、新しくインストールしたデバイスの情報をシステムに通知する場合に使用します。add_drv コマンドを使用するには、sys_devices 特権が必要です。
rem_drv(1M) コマンドは、削除されたデバイスの情報をシステムに通知する場合に使用します。rem_drv コマンドを使用するには、sys_devices 特権が必要です。