Trusted Solaris 管理の概要

デバイスドライバセキュリティ

ndd(1M) コマンドは、選択した構成パラメータを特定のカーネルドライバで管理するためのコマンドです。このコマンドでドライバパラメータを設定するには、SYS_NET_CONFIG 特権の継承が必要です。

kstat(3K) コマンドを使用すると、ドライバが受け取った割り込み回数やNFS 操作の実行回数など、カーネルドライバの統計を表示できます。このタイプの情報には雑音が多く、変調が困難で、記録された操作の実行時の速度に依存するため、使用可能な隠しチャネルを使用します。この状況が受け入れられない場合は、インストール時に /dev/kstat の機密ラベルを ADMIN_LOW から ADMIN_HIGH に変更する必要があります。さらに、/dev/kstat の読み取りや書き込みを行うプログラムを ADMIN_HIGH で実行するか、file_mac_read または file_mac_write 特権を取得して実行する必要があります。

/dev/kstat の機密ラベルを変更するには、/etc/security/tsol/minor_perm.adjunct ファイルを編集して、kstat を ADMIN_HIGH に設定するコマンド行のコメントを外します。この行は、"#kstat:kstat0x7777777..." で始まっています。

/dev/kstat にアクセスし、ADMIN_HIGH または特権を使用して実行しなくてはならないコマンドには次のものがあります。netstatin.rwhodcachefslogcachefsstatnfsstatfuseriostatmpstatprtdiagpsrinforpc.rstatsadsendmailvmstatwlux