Trusted Solaris の監査管理

プロセス事前選択マスク

ユーザーがログインすると、login によって、audit_control ファイルのワークステーション全体の監査フラグと、audit_user ファイルにユーザー固有の監査フラグがある場合はそのフラグが 組み合わされ、そのユーザーのプロセスのプロセス事前選択マスクが設定されます。プロセス事前選択マスクによって、各監査イベントクラスのイベントが監査レコードを生成するかどうかが規定されます。

プロセス事前選択マスクを得るためのアルゴリズムは次のとおりです。まず、audit_control ファイルの flags: 行の監査フラグが、audit_user ファイルのユーザーエントリにある「常時監査実行」フィールドのフラグに追加されます。次に audit_user ファイルのユーザー項目にある「監査回避」フィールドのフラグが全体から引かれます。

ユーザープロセス事前選択マスク = (flags: 行 +「常時監査実行」フラグ) -「監査回避」フラグ