Trusted Solaris の監査管理

監査ファイルシステムを保護する方法

  1. ラベル admin_low でセキュリティ管理者になって、ファイルシステムのマウントが解除されている状態で、すべての監査ファイルシステムを対象に、適切なファイルのアクセス権を設定します。

    たとえば、監査ファイルサーバー egret では次のように入力します。


    egret$ chmod -R 750 /etc/security/audit/egret
    egret$ chmod -R 750 /etc/security/audit/egret.1
    egret$ chmod -R 750 /etc/security/audit/egret.2
    egret$ chmod -R 750 /etc/security/audit/egret.3
    

    ワークステーション willet では次のように入力します。


    willet$ chmod -R 750 /etc/security/audit/willet
    
  2. ラベル admin_high でセキュリティ管理者になって、ファイルシステムのマウントが解除されている状態で、すべての監査ファイルシステムを対象に、サイトのセキュリティポリシーで定められた Trusted Solaris セキュリティ属性のデフォルトを設定します。

    ラベル admin_high でコマンドを実行するためには、admin_high ワークスペースを作成する必要があります。「Admin_High ワークスペースを作成する方法」の手順に従ってください。

    たとえば、監査ファイルサーバー egret の場合、次のコマンドをその監査パーティションすべてで繰り返してください。


    egret$ setfsattr -l "admin_high;admin_high" -s "[admin_high]" ¥
    /etc/security/audit/egret
    

    ワークステーション willet では次のように入力します。


    willet$ setfsattr -l "admin_high;admin_high" -s "[admin_high]" ¥
    /etc/security/audit/willet
    

    -l オプションを付けると、ファイルシステムで作成されるすべてのファイルのラベルが admin_high になります。また、-s オプションでは、監査ファイルにパーティションのデフォルト機密ラベルが設定されます。詳細については、setfsattr(1M) のマニュアルページを参照してください。


    注 -

    このとき、ローカル監査ファイルシステムは、ホストの /etc/vfstab ファイルにあります。