Trusted Solaris の監査管理

監査トレールからレコードを選択する

auditreduce(1M) コマンドにオプションを付けると、ファイルの特性やレコードの特性を基準にして監査レコードを選択することができます。各特性を次の表に示します。

表 3-1 auditreduce コマンドのオプション

特性 

オプション 

時間、日付 (開始、終了) 

-d, -a, -f 

ホスト (ワークステーション) ID 

-M, -h, -S 

監査クラス 

-c 

監査イベント 

-m 

監査セッション ID 

 

監査ユーザー ID - AUID 

-u 

実効ユーザー ID、実ユーザー ID - EUID、RUID 

-e, -r 

実効グループ ID、実グループ ID - EGID、RGID 

-f, -g 

プロセス ID - PID 

-j 

機密ラベル 

-s 

情報ラベル 

-i  

ファイル名 

filename

大文字のオプションはファイルの操作やパラメータを選択し、小文字のオプションはレコードのパラメータを選択します。auditreduce コマンドで処理した監査ファイルは、praudit にパイプするとユーザーが読める形式になりますが、そうでない場合にはバイナリ形式のままです。

auditreduce の併合機能と選択機能は論理上独立しています。auditreduce コマンドは、レコードが読み込まれた時点で入力ファイルのメッセージを選択し、それからファイルを併合してディスクに書き込みます。