label_encodings ファイルの全体的な設定プロセスを次に示します。
インストールチームがインストール後の作業として、NIS+ マスターまたはスタンドアロンシステムの設定を行う前に、第 1 章「Trusted Solaris ラベルエンコーディングの概要」で説明しているセキュリティ管理者の分析と計画を完了しておく必要があります。
セキュリティ管理者は、サイト固有のセキュリティポリシーを準備し、サイトに必要なラベルと、コンピュータユーザーごとに割り当てるラベルを決定し、インストールチームがユーザーやホストの構成を行うときに使用する指針を準備します。
セキュリティ管理者役割は、この章の説明に従って label_encodings(4) ファイルを準備します。
現在のサイトで、これまでに label_encodings ファイルを使用したことがない場合は、 セキュリティ管理者役割が次のいずれかの方法で作成できます。
このマニュアルの付録 A 「使用例: ラベルエンコーディングファイル」 にある label_encodings ファイルのいずれかをコピーし、入力と編集を行う
インストールの終了を待って、デモ版ファイルをコピーして変更を加える
セキュリティ管理者役割は、インストールチームが構成を完了する前に、また、ホストに Trusted Solaris をインストールした後に、サイトに合わせた修正を行うことができます。ただし、label_encodings ファイルは通常、作成に時間のかかるプロセスなので、あらかじめ準備しておくことをお勧めします。
インストールチームは、構成を完了する前にサイト固有の label_encodings ファイルをインストールします。