セキュリティ管理者役割は、プリンタの設定時に次の設定を行う必要があります。
「プリンタ設定の規則」に述べたようなプリンタのアクセス可能性に応じたラベル範囲の設定
社内のテクニカルライターが「PostScript ファイルの出力」と「ラベルなしの出力」を使用できるようにするために、セキュリティ管理者役割は次の設定を行う必要があります。
PostScript による出力を必要とする各ユーザーに「PostScript ファイルの出力」と「ラベルなしで出力」承認を与えます。
FrameMaker
のような DTP システムからファイルを出力するときは、各ユーザーにファイルを PostScript ファイルとして保存 (印刷) するように、また PostScript ファイルを印刷する場合には、-o nolabels オプションを指定して lp を使用するように通知します。
テクニカルライターがジョブを「ラベルなしで出力」するために使用する専用のプリンタを用意します。
ラベル付けされていない Solaris オペレーティグシステムを実行しているプリンタサーバーに対しては、次のことを行います。
ジョブをプリンタに送信したときにユーザーが作業を行なっていた機密ラベルと一致するプリントサーバーの機密ラベルを指定します。
たとえば、ドキュメントが INTERNAL として作成されていれば、プリントサーバーは INTERNAL ラベルで設定する必要があります。ドキュメントが PUBLIC として作成されていれば、プリントサーバーのラベルは PUBLIC に設定する必要があります。ラベル付けされていないプリントサーバーにデフォルトのラベルを指定する方法については、『Trusted Solaris 管理の手順』の「印刷管理」を参照してください。
プリンタが、ラベルなしプリントサーバーに接続されている場合には、ラベルまたはラベルの付いたバナーページおよびトレーラページは印刷されません。
必要に応じて、各ライターごとに適切な機密ラベルのシングルレベルのディレクトリ (SLD) 内に個別の .login ファイルを設定すると、PRINTER 変数を専用のプリンタに設定できます。
ライター用のプリンタのプリントサーバーが Trusted Solaris を実行しているときは、次のいずれかを行なってください。
プリンタの設定に関しては、プリンタマネージャのダイアログボックスの「常にバナーを印刷 (Always Print Banners)」チェックボックスにチェックマークが付いていないことを確認します。
だれから送信された印刷ジョブであってもすべてのページラベルをオフにするには、次に示すように、Trusted Solaris プリントサーバーに対して、/usr/lib/lp/postscript/tsol.separator.ps ファイルを変更します。
%% To eliminate page labels completely, change this line to %% set the page label to an empty string: /PageLabel () def /PageLabel () def |