MAC で直接使用されることはないが、コンパートメントや他の MAC 語句の存在を示唆する語句は、コンパートメントビットとマーキングビットの両方を使用して INFORMATION LABELS: にエンコーディングします。このような状況が発生するのは、コードワードと呼ばれる複数の語句がコンパートメントに関連付けられている場合です。ユーザーの認可上限は、個々のコードワードについてではなく、コンパートメント全体に設定されます。ただし、情報ラベルにコードワードが存在することは、コンパートメントにデータが存在することを意味します。このような場合、コードワードは、コンパートメント識別のため、コンパートメントビットに関連付けられなければなりません。また、1 つ以上のマーキングビットにも関連付けられなければなりません。これは、MAC 語句の場合とは逆に、語句をコードワードとして区別し、複数のコードワードの中で差別化するためです。このケースに相当するものは、付録 B 「説明付きのエンコーディングサンプル」 に示す alpha1、alpha2、alpha3 という語句です。これらの 3 つの語句はどれもコンパートメントビット 0 (すなわち、コンパートメント A) に関連付けらていますが、マーキングビットにも関連付けられています。マーキングビットの特定のパターンによって、これらの 3 つのコードワードのうちのどれが存在するのかが分かります。
MAC 関連語句は、必要に応じて PRINTER BANNERS: セクションにもエンコーディングすることができます。この例については、付録 B 「説明付きのエンコーディングサンプル」 で取り挙げていません。