この節では、新しいドメインの作成手順を説明します。この手順には次の作業が含まれます。
ドメインを作成したら、「ドメインへの Trusted Solaris 7 のインストール」に示す手順を実行して Trusted Solaris をインストールできます。
次の手順を実行する前に、システム識別キーとホスト ID を準備しておく必要があります。このキーと ID は、サービスプロバイダから入手できます。このキーを使用して eeprom.image ファイルを生成します。
SSP に一般ユーザーとしてログインし、ssp 役割になります。
SUNW_HOSTNAME 変数の入力を指示するプロンプトが表示されたら、プラットフォーム名または既存のいずれかのドメイン名を使用します。
SUNW_HOSTNAME 変数の値を質問するプロンプトが表示されない場合は、デフォルトとしてプラットフォーム名が使用されます。
sys_id(1M) コマンドを使用して eeprom.image ファイルを作成します。
ssp% sys_id -h hostid -k key ¥ -f $SSPVAR/.ssp_private/eeprom_save/eeprom.image.domain_name |
ここで hostid は、キーとともに提供される 0X80A66xxx の形式の番号、key は EEPROM キー番号、そして domain_name は新しいドメインのホスト名です。
key および hostid の番号には、いずれも大文字/小文字の区別があります。入手したとおりに入力する必要があります。
次の sys_id(1M) コマンドを実行して、結果を確認します。
ssp% sys_id -d -f ¥ $SSPVAR/.ssp_private/eeprom_save/eeprom.image.domain_name |
次の例では、49933C54C64C858CD4CF がキーであり、0x80a66e05 がホスト ID です。
SSP 起動ディスクの障害に備えて、SSP の eeprom.image ファイルをテープまたはディスクにバックアップします。
以上でドメインの eeprom.image ファイルの作成が終わりました。次節に示す方法で、SSP に新しいドメインを作成できます。
SSP に一般ユーザーとしてログインし、ssp 役割になります。
SUNW_HOSTNAME 変数の入力を指示するプロンプトが表示されたら、作成したいドメイン名を指定します。
SUNW_HOSTNAME 変数の値を質問するプロンプトが表示されない場合は、デフォルトとしてプラットフォーム名が使用されます。SUNW_HOSTNAME 変数の値を作成するドメイン名に変更するには、domain_switch(1M) コマンドを使用します。
ssp% domain_switch domain-name |
domain-name には、オペレーティングシステムをインストールするドメインのホスト名を入力します。ドメイン名は 14 文字以内でなければなりません。
domain_create(1M) コマンドを使用してドメインを作成します。
ssp% domain_create -d domain_name -b board_numbers -o ¥ OS_version -p platform_name |
ここで domain_name は、手順 2 で指定したドメイン名です。board_numbers は、ドメインに含めるシステムボードリストで、空白で区切ります。OS_version は、ドメインのオペレーティングシステムのバージョン (Trusted Solaris 7 の場合は 5.7 を使用) です。platform_name は、SSP パッケージの構成時に定義したプラットフォーム名です。
ドメインの電源を検査します。
ssp% power |
power コマンドの出力は、サーバーの構成によって大きく異なります。この出力の意味が理解できない場合は、power(1M) マニュアルページの説明を参照するか、サービスプロバイダに問い合わせてください。
ドメインの構成要素の電源がオフになっている場合は、その要素の電源をオンにします。
ssp% power -on |
以上でドメインの作成が終わりました。次節に示す方法で、ドメインに Trusted Solaris 7 オペレーティング環境をインストールできます。