NTP デーモン ntpd(1M) は、SSP と各ドメインとの間で時刻設定の同期を保つための機構を提供します。ドメインの起動時に OBP が SSP から時刻を取得し、NTP はその時点から時刻の同期を維持します。
構成はシステム管理者が提供する情報に基づいて行われます。現在 NTP サブネットを実行しておらず、かつインターネットにアクセスする手段がなく、かつラジオの時報を使用しない場合には、Sun Enterprise 10000 システムが独自の内部 TOD (time-of-day) クロックを基準クロックとして使用するよう設定できます。ただし、通常、SSP はその独自の TOD クロックを Sun Enterprise 10000 システム用に使用します。
NTP パッケージはローカルの基準クロックをサポートするようコンパイルされています。つまり、システムは他のシステムまたはネットワーククロックをポーリングするのではなく、自分自身をポーリングして時刻を取得できます。このポーリングはネットワークループバックインタフェースを通じて行われます。IP アドレスの最初の 3 つの番号は 127.127.1 ですが、最後の番号はクロックに使用する NTP 層 (stratum) です。
Sun Enterprise 10000 システムとその SSP を設定するとき、SSP を層 4 に設定してください。Sun Enterprise 10000 システムを SSP のピアとして設定し、ローカルクロックを 2 層上の番号に設定してください。
ntp.conf ファイルが存在しない場合は、次の手順に従ってこのファイルを作成してください。
SSP とプラットフォームの両方に ntp.conf ファイルが必要です。SSP の /etc/inet/ntp.conf ファイルのサーバー/ピア行の例を次に示します。
server 127.127.1.4
プラットフォームの /etc/inet/ntp.conf ファイルには、次のような行を追加できます。
server ssp_name server 127.127.1.13 fudge 127.127.1.13 stratum 13
NTP デーモンについての詳細は、『Network Time Protocol User's Guide』 (英語版) と『NTP Reference』 (英語版) を参照してください。