N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition ご使用にあたって

第 2 章 N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition インストールの問題点

この章では、N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition 製品のインストールに関する既知の問題点について説明します。

インストールに関するバグ

この節では、N1 Provisioning Server のインストールに関する既知の問題点について説明します。

複数のシェルフとスイッチに対して異なるユーザー名とパスワードを使用できない (4849704)

シェルフとスイッチの初期インストール中は、すべてのシェルフとスイッチに対して同じユーザー名とパスワードを使用する必要があります。 インストールの完了後は、どのシェルフまたはスイッチに対してもユーザー名とパスワードを変更でき、device コマンドでデータベースを更新してその変更を反映させることができます。 その他のすべての検出コマンドでは、複数のユーザー名とパスワードの組み合わせを使用できます。

システムコントローラとスイッチのログイン (4856821)

現在のところ、すべてのシャーシスイッチおよびシステムコントローラに対してインストールユーティリティが受け入れるのは 1 つのユーザー名とパスワードだけです。

回避策: すべてのシャーシスイッチおよびシステムコントローラに対して同じユーザー名とパスワードを割り当てます。

セグメントマネージャが Farm Manager をインスタンス化できない (4856825)

N1 Provisioning Server ソフトウェアをインストールした後、セグメントマネージャは Farm Manager をインスタンス化できないことがあります。

回避策: この問題を解決するには、セグメントマネージャを停止して再起動します (つまり、コントロールプレーンサーバーからコマンド /etc/rc3.d/S97sm stop を実行し、その後、コマンド /etc/rc3.d/S97sm start を実行します)。

ディスクのコピーが失敗する (4856862)

N1 Provisioning Server ソフトウェアをインストールした後、ファームをアクティブ化する前には、特定のプロパティを /etc/opt/terraspring/tspr.properties に追加する必要があります。

回避策: /etc/opt/terraspring/tspr.properties ファイルに追加するのは、次の行です。

com.terraspring.stm.client.ScriptCopyImpl.pingInterval=60
com.terraspring.stm.client.ScriptCopyImpl.pingTimeout=300

システムコントローラが古い IP アドレスにも新しい IP アドレスにも応答する (4857745)

コマンド setupsc を使用してシステムコントローラの IP アドレスを変更すると、システムコントローラは新しい IP アドレスに応答し始めますが、同時に、以前の古い IP アドレスにも応答し続けます。 以前の IP アドレスを他のデバイスが使用する場合、そのデバイスの接続に問題が発生する可能性があります。

回避策: この問題を解決するには、提供側のシステムコントローラ上で resetsc コマンドを実行します。 正常に起動した後、そのシステムコントローラは新しい IP アドレスだけに応答します。


注 –

予防措置として、IP アドレスを変更した後は必ず resetsc コマンドを実行してください。


N1 Provisioning Server インストール用イメージのサブネットマスクの長さ (4891850)

N1 Provisioning Server インストール用イメージのサブネットマスクの長さは 24 である必要があります。

インストールが失敗した後、再試行中にパラメータの変更が受け入れられない (4989031)

インストールが失敗した後、インストーラはインストールパラメータを変更してインストールをやり直すオプションを提供します。 しかし、インストールが失敗した場所によっては、いくつかのインストールパラメータの変更が有効にならないことがあります。

回避策: ソフトウェアをアンインストールして、インストールし直してください。

「PES did not become active in 120 seconds」というエラーでインストールが失敗する (4951122)

インストールの終了時、N1 Provisioning Server インストーラはシステム内のすべてのブレードを確認します。 この確認ステップに失敗するブレードがあると、次のエラーが表示されることがあります。


50100:test FAILED: Reason was:- PES 50100 did not become active in 120 seconds 

回避策: このメッセージが表示されたときには、インストーラメニューのオプション 4 を選択して、確認手順をスキップして継続します。 インストールが完了した後、pestest コマンドを手動で実行して、ブレードに障害がないことを確認してください。

インストール中またはインストール後、XML エラーで検出が失敗する (5001590)

インストール中またはインストール後、discoversfb1600 コマンドを実行しているときにシェルフの検出が失敗します。

回避策: システムコントローラ上でコマンド setupsc を実行して、対応するシェルフのシステムコントローラにおけるプロンプトおよびプロンプト生成の設定を確認します。 プロンプト生成文字列は none である必要があります。 プロンプトの終わりは > 記号である必要があります。

新規インストールの完了後、エラー 51 でファームのアクティブ化が失敗する (4998383)

新規インストール後、ファームのアクティブ化が失敗して、エラー 51 と状態 NEW でファームを離れます。

回避策: この問題を解決するには、セグメントマネージャを停止して再起動します (つまり、コントロールプレーンサーバーからコマンド /etc/rc3.d/S97sm stop を実行し、その後、コマンド /etc/rc3.d/S97sm start を実行します)。

ネットワークの構成ミスのためにインストールが失敗する (5004515)

N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition ソフトウェアのインストールが失敗します。 次のメッセージが表示されます。


'/etc/init.d/bootspdns start' failed with exit status 256

回避策: /etc/nsswitch.conf ファイルの hosts 行に dns が含まれていることを確認してください。