N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition ご使用にあたって

Linux インストールの構成

Red Hat ディストリビューションに付属しているデフォルトの構成ファイルは、適切な IP アドレスおよびパス名で修正する必要があります。 『Sun FireTM B100x and B200x Server Blade Installation and Setup Guide』の 4.4 節「Installing Linux on a Server Blade from a PXE Boot Server」の手順 5、6、および 7 を参照してください。 さらに重要なこととして、ディスクパーティションとパッケージ選択情報を N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition に合わせてカスタマイズする必要があります。

パッケージの選択

Linux イメージには、N1 Provisioning Server が必要とするいくつかのパッケージが含まれている必要があります。 このようなパッケージが確実に含まれるようにするために、パッケージ選択リストに N1 Required RPMS というエントリを追加します。 ファイル /<tftp_base_dir>/as-2.1/RedHat/base/comps を編集して、次の宣言を追加します。

1 N1 Required RPMS { 
    pdksh 
    tftp 
    tftp-server 
}

次のリストは、 ks.cfg ファイルで指定されるパッケージ選択の例です。

%packages 
@ Network Managed Workstation 
@ Software Development 
@ Base
@ Printing Support 
@ Network Support 
@ Messaging and Web Tools 
@ News Server 
@ NFS File Server 
@ Windows File Server 
@ Web Server 
@ Router /Firewall 
@ DNS Name Server 
@ Emacs 
@ Utilities 
@ Advanced Server 
@ N1 Required RPMS

標準以外のディスクサイズと Linux

実際のディスクサイズはベンダーによって異なります (バイトレベルで)。 したがって、普遍化するために、N1 Provisioning Server はすべてのディスクサイズが 30*10 ^9 バイト (つまり、30G バイト) であると仮定します。 しかし、B100n ブレードの実際のディスクサイズは 30*10 ^9 バイトよりも少しだけ多くなります (30005305344 バイト)。 したがって、30*10 ^9 バイトというディスクイメージはすべての B100n/B200n サーバーブレード上で動作することが保証されますが、実際のディスクサイズのディスクイメージは (この誤差のために) 一部のサーバーブレードで動作しない可能性があります。 作成したすべてのイメージに 30*10 ^9 バイトのディスクサイズを使用することによって、すべてのサーバーブレードにイメージを配備できることが保証されます。

Linux オペレーティングシステムは、データを格納するとき、ディスクの終わりの方にあるディスクブロックも使用します。 結果として、30*10 ^9 バイトのディスクのスナップショットを撮ると、ディスクの終わりの方にある重要なディスクブロックがスナップショットから漏れる可能性があります。 このようなイメージがプロビジョンされたブレードはブートに失敗します。 この問題を解決するには、ダミーのファイルシステム (超過分として約 10M バイト) をディスクの終わりの方に作成しておいて、スナップショットを撮る前にこのファイルシステムを除外します。

次に、このようなディスクパーティションの例を示します。


part /--asprimary --fstype ext3 --size 512 --grow --ondisk hda 
part swap --size 2048 --ondisk hda 
part /tmp --fstype ext3 --size 512 --ondisk hda 
part /dummy --fstype ext3 --size 10 --ondisk hda 

サイズが 10M バイトの /dummy という名前のファイルシステムがパーティション情報にあることに注目してください。