N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition システム管理ガイド

N1 Provisioning Server ソフトウェア

N1 Provisioning Server ソフトウェアはコントロールプレーンサーバー上に存在し、I-Fabric 内での論理サーバーファームの管理と配備に必要なインフラストラクチャ自動化サービスを提供します。 N1 Provisioning Server ソフトウェアは、論理サーバーファームと、それに割り当てられた物理リソースとの間の、論理 - 物理マッピングを管理します。

N1 Provisioning Server ソフトウェアは、次の役割とソフトウェアコンポーネントから構成されています。

N1 Provisioning Server ソフトウェアは、インフラストラクチャ自動化サービスとして、次の 6 つの主要な領域を提供しています。

プロビジョニングおよび構成

I-Fabric のリソースプール内で自動的にリソースのプロビジョニングと構成を行う機能は、N1 Provisioning Server の中核機能です。 N1 Provisioning Server は、論理サーバーファームの継続的な進化と、論理サーバーファームの最初の起動を管理し、自動化します。 サーバーファームでリソースの追加や削除が行われると、N1 Provisioning Server は継続的に、すべての仮想配線だけでなく、DHCP および DNS サービスの管理と自動構成を行います。

フレックス構成

フレックス構成により、ユーザーはファーム上で機能の追加や削除を行うことができます。 N1 Provisioning Server ソフトウェアは、リソースのプロビジョニングと構成を自動的に行います。 N1 Provisioning Server ソフトウェアは、次の 2 種類のフレキシングサービスを提供しています。

ソフトウェアイメージ管理

N1 Provisioning Server は、ソフトウェアのイメージとサーバーの構成を管理します。 N1 Provisioning Server ソフトウェアは、グローバルイメージとアカウントイメージという、 2 つのカテゴリのイメージの作成と管理をサポートしています。

I-Fabric の監視

N1 Provisioning Server は、I-Fabric 内のデバイスの状態と健全性を積極的に監視します。 監視により、I-Fabric の情報取得が実現され、デバイスのフェイルオーバーと回復、または障害のあるプロセスの再起動がサポートされます。

リソースプールでのデバイスの障害と回復

N1 Provisioning Server は、リソースプールサーバーやロードバランサなど、リソースプール内の障害のあるデバイスを自動的に検出してから交換します。 障害のあるデバイスは、リソースプール内の使用可能なデバイスから、同じタイプのデバイスと交換されます。 交換デバイスは、障害のあるデバイスのネットワーク構成を自動的に引き受けます。

ロードバランサのフェイルオーバーモード

ロードバランサは、次のフェイルオーバーモードをサポートしています。

パスフェイルオーバーは、ルーターに接続された 1 つのインタフェースに障害が生じた場合に行われます。 この場合、障害のあるインタフェース上のパスは、自動的に稼働中のインタフェース上で回復されます。 高可用性設定では、1 つのロードバランサデバイスがセカンダリロードバランサとしてスタンバイし、一方プライマリのアクティブなロードバランサデバイスが処理を行います。 プライマリロードバランサに障害が発生した場合は、セカンダリロードバランサは自動的に処理を引き継ぎます。 シングルデバイスフェイルオーバーの状況は、replaceFailedDevice ツールを介して手動で解決します。

物理インフラストラクチャの管理

N1 Provisioning Server の初期化プロセスの一部として、N1 Provisioning Server はリソースと配線の検証を行います。 この検証により、CPDB は I-Fabric 内の全リソースの完全な物理トポロジマップを取得できます。 配線の検証では、I-Fabric 内の全デバイスの物理配線マップを自動的に確認する手段が用意されています。 I-Fabric 内のリソースの物理配線が完全であれば、N1 Provisioning Server は、論理サーバーファームの仮想配線を正しく管理できます。