ブレードシステムシャーシおよびブレードの管理と制御に、Sun Management Center などの SNMP ベースの監視および管理ツールを使用する場合は、コントロールプレーンサーバーに Sun SNMP Management Agent をインストールする必要があります。 Sun Fire B1600 のインストールと構成の詳細については、『Sun SNMP Management Agent Guide』を参照してください。
プラットフォームの種類に応じて、次のエージェントを利用できます。
ドメインエージェント。Sun Fire B10n、B100s、B100x、および B200x サーバーブレードで稼動し、ドメインハードウェアの監視を行います。
ソフトウェアは、監視されているサーバーにローカルにインストールされ、そのサーバーのみが監視されます。 Sun Fire B1600 では、各サーバーブレードが個別に監視されます。
Sun Fire B100s ブレードのドメインハードウェア監視の範囲は、そのブレードのハードウェアのみに限定されます。 監視範囲に、サービスインジケータ、電源ユニット (PSU)、SSC、およびブレードシステムシャーシ自体の ID など、その他の Sun Fire B1600 コンポーネントは含まれません。
システムコントローラ経由でプロキシされるプラットフォームエージェント。(プラットフォームハードウェア監視)。
ソフトウェアは、コントロールプレーンサーバーにインストールされます。コントロールプレーンサーバーは、プラットフォームエージェントサーバーとして機能し、システムコントローラ経由でシャーシインフラストラクチャにアクセスします。 これにより、システムコントローラによって管理されるすべてのハードウェアを監視することができます。
Sun Fire B1600 のプラットフォームハードウェア監視の範囲には、ブレードシステムシャーシ、その ID、サービスインジケータ、およびすべてのフィールド交換可能ユニット (FRU) が含まれます。 さらに、Sun Fire B100s ブレードに関する特定の ハードウェア情報 (特に電圧監視) を取得できます。この情報は、ドメインハードウェア監視を使用して取得することはできません。
N1 Provisioning については、プラットフォームエージェントをコントロールプレーンサーバーにインストールします。 プラットフォームエージェントパッケージをインストールしたあと、プラットフォームエージェントを使用するようにコントロールプレーンサーバーと B1600 シャーシの両方を構成する必要があります。 詳細については、『Sun SNMP Management Agent Guide for the Sun FireTM B1600』を参照してください。
『Sun SNMP Management Agent Guide for the Sun FireTM B1600』の説明に従って、Sun SNMP Management Agent をインストールし構成したら、必ず次の手順を実行してください。
インストール指示で、Java 1.4 がインストールされていることを確認することが求められます。N1 Provisioning については、JRE 1.4.1_01 がすでに N1 Provisioning Server とサーバーブレードにインストールされていることに注意してください。 したがって、Sun SNMP Management Agent 起動スクリプトを修正する必要があります。 『Sun SNMP Management Agent Guide for the Sun FireTM B1600』の Appendix A 「Editing the Startup Scripts」の説明にしたがってください。
『Sun SNMP Management Agent Guide for the Sun Fire B1600』の 第 10 章、「Installing Software for Domain Hardware Monitoring」の手順 5 で、ソフトウェアの構成については 第 11 章を参照するように指示されます。 General、Mediator、Master Agent の各構成ファイルを編集している間、N1 Provisioning を提供するには、マネージャ変数名にcp を使用します。
『Sun SNMP Management Agent Guide for the Sun Fire B1600』の 第 10 章、「Installing Software for Platform Hardware Monitoring」の手順 5 で、ソフトウェアの構成については 第 11 章を参照するように指示されます。 まだインストールしていない場合は、Sun SNMP Management Agent パッケージのいずれかをインストールする前に、以下の Solaris パッケージを N1 Provisioning Server にインストールする必要があります。
SUNWmibii
SUNWsacom
SUNWsadmi
SUNWsasnm
N1 SNMP Trap Listener と Receiver はデフォルトで、ポート 162 でトラップを待機します。このポートは、Solstice Enterprise AgentsTM マスターエージェントの snmpdx によっても使用されます。 Sun SNMP Management Agent をインストールする場合、N1 Provisioning SNMP Trap Listener と Receiver ポートを、待機用とトラップ送信用の 2 つのフリーオープンポートを配分することで変更する必要があります。変更は、以下に示す行を /etc/opt/terraspring/tspr.properties ファイルに追加することで行います。
com.terraspring.mlg.SnmpConf.SnmpTrapReceivePort=Port for Receiving Traps com.terraspring.mlg.SnmpConf.SnmpTrapSendPort=Port for Sending Traps
これらの行を追加したあと、次のコマンドを実行して N1 Provisioning Server で SNMP Trap Receiver を再起動します。
/opt/terraspring/sbin/snmpd stop /opt/terraspring/sbin/snmpd start |
サーバーブレードと N1 Provisioning Server の間の通信は、IP フィルタでブロックされます。 したがって、N1 Provisioning Server でポート 161 とポート 162 を開いて、Sun SNMP Management Agent ソフトウェアが通信できるようにする必要があります。 これらのポートを Sun SNMP Management Agent 用に N1 Provisioning Server で開くには、次の行を /etc/opt/ipf/ipf.conf ファイルに追加する必要があります。
pass in quick proto udp from any to any port = 162 # allow SNMP Trap pass in quick proto udp from any to any port = 161 # allow SNMP commands |
また、前の項目で説明したように、N1 Provisioning のSNMP Trap Listener と Receiver のポートを変更しなければならないため、/etc/opt/ipf/ipf.conf ファイルに次の行も追加する必要があります。
pass in quick proto udp from any to any port=Port Number for Receiving Traps pass in quick proto udp from any to any port=Port Number for Sending Traps |
これらの行を追加したあと、次のコマンドを使用して ipf デーモンを再起動します。
/etc/rc2.d/S65ipfboot reload |