この付録では、以下の「N1 Provisioning Server Install Main Menu」のメニュー項目について概要を記載します。
N1 Provisioning Server Install Main Menu 1. IP Address of external DNS server to forward unknown queries: 2. Image Copy Subnet: 3. Number of Sun Blades to be managed: 4. Database software: Postgres 4.1. Infrastructure Database parameters -> 4.2. Control Center Application Server and Database parameters -> 5. Datacenter DNS Domain Name for this N1 Provisioning Server: 6. Resource Layer VLANs: <list> 7. Resource Layer Subnets: 8. Sun Blade System Chassis Information for discovery -> 9. Flash snapshot permission: 10. Directory where images will be stored:
1. IP Address of external DNS server to forward unknown queries:
この機能が必要な場合、不明 DNS クエリが転送される外部 DNS サーバーの IP アドレスを入力します。 クエリの転送が必要ない場合は、Enter キーを押します。
2. Image Copy Subnet:
ディスクコピー操作で、リソース層サーバーが構成されるサブネットです。 イメージサブネットは、Secure VLAN (イメージ VLAN) 上に存在し、安全なコピー操作を可能にします。
3. Number of Sun Blades to be managed:
サーバーブレードの総数。 各 B1600 Blade System シャーシに取り付けられているサーバーブレードの数を追加します。
指定したサーバーブレード数に見合う十分なディスク空間がイメージサーバーにない場合、次のようなメッセージが表示されます。
Space needed: 68000 MB, Space available: 16567 MB. You may not have enough space to support future snapshot images for all your blades. Do you wish to continue anyway? [y/N] y |
4. Database software: Postgres
このメニュー選択では、使用するデータベースソフトウェアを選ぶことができます (デフォルトの Postgres または Oracle)。 Postgres を選んだ場合、N1 Provisioning Server インストールプロセスで Postgres データベースがインストールされます。 Oracle を選んだ場合は、N1 Provisioning Server ソフトウェアをインストールする前に、「N1 Provisioning Server データベースのインストール 」の説明に従って、 Oracle データベースをインストールする必要があります。
4.1 Infrastructure Database parameters ->
このメニューでは、インフラストラクチャデータベースに関する情報を入力します。 入力する情報として、データベースが作成されるディレクトリ、データベースソフトウェアがインストールされるディレクトリがあります。
データベースに Oracle を選んだ場合、次のメニュー項目が表示されます。
The directory where Oracle is installed:
このマシンで Oracle がインストールされているディレクトリ。たとえば、/opt/oracle/OraHome1 です。 この項目に対して、正しい情報を入力しないと、データベースの作成に失敗します。
Database Data Directory: /oracle_data1
インフラストラクチャデータベースのデータファイルが作成されるディレクトリ。 このディレクトリを作成して、2 次ディスク、外部ディスク、または NFS ファイルシステムをこのディレクトリにマウントすることができます。 このディレクトリが存在しない場合、インストールプログラムによって作成されます。 デフォルトで作成されるサンプルディレクトリ名は、/oracle_data1 です。 この値は変更できます。
Database Log Directory 1: /oracle_data2
インフラストラクチャデータベースの 1 次ログファイルが作成されるディレクトリ。 このディレクトリを作成して、2 次ディスク、外部ディスク、または NFS ファイルシステムをこのディレクトリにマウントすることができます。 このディレクトリが存在しない場合、インストールプログラムによって作成されます。 デフォルトで作成されるサンプルディレクトリ名は、/oracle_data2 です。 この値は変更できます。
Database Log Directory 2: /oracle_data3
インフラストラクチャデータベースの 1 次ログファイルが作成されるディレクトリ。 このディレクトリを作成して、2 次ディスク、外部ディスク、または NFS ファイルシステムをこのディレクトリにマウントすることができます。 このディレクトリが存在しない場合、インストールプログラムによって作成されます。 デフォルトで作成されるサンプルディレクトリ名は、/oracle_data2 です。 この値は変更できます。
Oracle データディレクトリとログディレクトリは空にしてください。空でないとインストールに失敗します。
データベースに Postgres を選んだ場合、次のメニュー項目が表示されます。
Database Data Directory:
このマシンで Postgres データベースがインストールされる予定のディレクトリ。たとえば、/postgres_data です。 この項目に対して、正しい情報を入力しないと、データベースの作成に失敗します。
Database Log Directory 1:
インフラストラクチャデータベースの 1 次ログファイルが作成されるディレクトリ。 このディレクトリを作成して、2 次ディスク、外部ディスク、または NFS ファイルシステムをこのディレクトリにマウントすることができます。 このディレクトリが存在しない場合、インストールプログラムによって作成されます。 デフォルトで作成されるサンプルディレクトリ名は、/postgres_log です。 この値は変更できます。
4.2 Control Center Application Server and Database parameters ->
このメニューでは、コントロールセンターアプリケーションサーバーおよびデータベースに関する情報を入力できます。 入力する情報として、管理ユーザーおよびパスワード、データベースユーザーおよびパスワード、メール通知の詳細があります。
1. Admin Server user name:
この名前は、Sun ONE Application Server を管理するユーザーアカウントの名前になります。
2. Admin Server password:
Sun One 管理ユーザーアカウントのパスワードを指定します。 パスワードには最低 8 文字を指定します。
データベースに Oracle を選んだ場合、次のメニュー項目が表示されます。
3. Oracle database administrator user:
これは、Control Center データベースを管理し維持するのに使用されるデータベース管理者ユーザー名です。
4. Oracle database administrator password:
データベース管理者ユーザーアカウントのパスワードを指定します。 パスワードには最低 8 文字を指定します。
5. Oracle database user:
これは、Control Center データベースの作成およびアクセスに使用されるユーザー名です。
6. Oracle database password:
Control Center データベースユーザーアカウントのパスワードを指定します。 パスワードには 8 文字以上を指定します。
データベースに Postgres を選んだ場合、次のメニュー項目が表示されます。
3. Database user:
これは、Control Center データベースの作成およびアクセスに使用されるユーザー名です。
4. Database password:
Control Center データベースユーザーアカウントのパスワードを指定します。 パスワードには 8 文字以上を指定します。
「Control Center Application Server and Database parameters」メニューの最後の項目は、「Enable Email Notification: no」です。 「Oracle」サブメニューでは、これは項目 7 になります。 「Postgres」サブメニューでは、項目 5 です。
このパラメータを使用して、Control Center が電子メール通知を送信するかどうかを決定します。 デフォルトでは、「no」に設定されます。
「yes」を選択すると、次のような「Mail Notification」メニュー項目が表示されます。データベースに Oracle を選択した場合、x は 7 になります。データベースに Oracle を を選択した場合は 5 になります。
x.1 Mail From:
この電子メールアドレスは、電子メール通知の送信元の電子メールアドレスになります。
x.2 Mail To:
この電子メールアドレスは、電子メール通知の送信先の電子メールアドレスになります。
x.3 SMTP host name:
このホスト名は、電子メール通知の送信元の SMTP ホスト名になります。
5. Datacenter DNS domain name for this N1 Provisioning Server:
この名前は、Provisioning Server に割り当てられている完全修飾 DNS ドメイン名になります。
6. Resource Layer VLANs:
インフラストラクチャデータベースに追加されるリソース層 VLAN のリストを一覧表示します。 ファーム用の VLAN は、このリストから配分されます。 リスト内の各項目は、数字の範囲でなければなりません。 たとえば、このリストの正しいエントリは「11-15」となります。
リソース層 VLAN 1、2、4、8 および 9 は、すでに N1 Provisioning Server ソフトウェアが使用しています。 10 は、指定可能な最小値です。 255 は、指定可能な最大値です。
デフォルトでこのリストは「10-255」に設定されます。
7. Resource Layer Subnets:
データーベースに追加されるリソース層サブネットのリストを一覧表示します。 ファーム用のサブネットは、このリストから配分されます。 リスト内の各項目は、「i」または「e」が付いたサブネットアドレスでなければなりません。「i」または「e」は、このアドレスが内部サブネットアドレスなのか、外部サブネットアドレスなのかを示します。 たとえば、「10.10.0.0/24/i」および「220.240.255.0/24/e」は、このリストの正しいエントリです。
入力する正確なサブネットは、サイトの特定のネットワーク構成に依存します。
内部サブネットは、インターネットなどの外部ルーターを使用して企業ネットワーク以外のネットワークに接続することを必要としない I-Fabric N1 Provisioning Servers 用に、IP アドレスネーム空間を作成するのに使用されます。 内部サブネットは、さまざまなプライベートサブネット間のネーム空間の衝突を防止するために、企業内部の IT 規定に基づいて定義されます。 I-Fabric で使用できる内部サブネットアドレスを判断するには、管理者に確認する必要があります。 確認したら、インストール時にそれらのサブネットを内部サブネットとして入力します。
内部サブネットは必須です。 このリストに入力したどのサブネットも、イメージコピーサブネットと同じにならないようにしてください。
CPU デバイスが、インターネットなど企業ネットワーク外部との接続を必要とする場合、通常、外部サブネットが、外部エンティティから企業 IT ネットワークに割り当てられます。 I-Fabric が外部ルーターに接続されており、ファーム内の CPU デバイスをインターネットにアクセスさせたい場合は、I-Fabric で利用可能な外部サブネットアドレスについて、管理者に問い合わせてください。 インストール時にそのサブネットを外部サブネットとして入力します。
8. Blade System Chassis Information for discovery ->
このメニューでは、I-Fabric 内のブレードシステムシャーシに関する情報が求められます。 ブレードシステムシャーシシステムコントローラおよびスイッチが、I-Fabric ネットワークで構成されている必要があります。 ブレードシステムシャーシシステムコントローラおよびスイッチには、このプロビジョニングサーバーマシンから telnet を使用してアクセス可能でなければなりません。 ユーザー名とパスワードは、すべてのブレードシステムシャーシシステムコントローラおよびスイッチで同じに構成されている必要があります。
「8. Blade System Chassis Information for discovery」を選択すると、以下のメニュー項目が表示されます。
Blade System Chassis IP Addresses and Switch Network Configuration:
これらのアドレスは、I-Fabric 内のすべてのブレードシステムシャーシ用の IP アドレスです。 各 IP アドレスは、有効であると考えられるこのマシンからアクセス可能でなければなりません。 また、各ブレードシステムシャーシ上のスイッチ用に、ネットワーク構成データを指定する必要があります。 インストールプログラムはこのデータを使用して、各ブレードシステムシャーシのスイッチを構成します。
ブレードシステムシャーシ IP アドレスとスイッチネットワーク構成
sc_ip switch_ip default_gw netmask ------------------------------------------------------------- <empty list> <empty list> <empty list> <empty list> |
これらのアドレスは、I-Fabric 内のブレードシステムシャーシ用の IP アドレスです。 各ブレードシステムシャーシ SC IP アドレスは、ブレードシステムシャーシ上のスイッチ用のネットワーク構成データを伴います。 インストールプログラムは、ブレードシステムシャーシ SC IP アドレスを使用して、ブレードシステムシャーシに接続します。 インストールプログラムは、残りの情報を使用してブレードシステムシャーシ上のスイッチを構成します。
インストールプログラムは、既存の構成を破棄して、提供された情報で構成を置き換えます。
Choose an operation to perform on the list. a - add item d - delete item i - insert item x - exit [a|d|i|x] |
Blade System Chassis switch and system controller (SSC) user login and password:
この名前は、ブレードシステムシャーシ SSC にアクセスするために、telnet および SNMP によって使用されるユーザー名です。
すべてのブレードシステムシャーシ SSC は、アクセス用に同じユーザー名とパスワードを持つ必要があります。異なる場合は、インストールに失敗します。
インストールプログラムは、既存の構成を破棄して、提供された情報で構成を置き換えます。
Blade System Chassis switch and system controller Password:
すべてのブレードシステムシャーシ SSC は、アクセス用に同じユーザー名とパスワードを持つ必要があります。異なる場合は、インストールに失敗します。
これは、ブレードシステムシャーシ SSC にアクセスするために、telnet および SNMP によって使用されるパスワードです。
インストールプログラムは、既存の構成を破棄して、提供された情報で構成を置き換えます。
9. Flash snapshot permission:
このメニュー項目は、オペレーティングシステムイメージにフラッシュスナップショット許可を有効にするか無効にするかを選択するのに使用されます。
10. Directory where images will be stored:
これは、オペレーティングシステムイメージが格納されるディレクトリです。 デフォルトは、/images です。
/images 以外のファイルシステムを使用する場合は、イメージサーバーマシンの /images にそのファイルシステムをマウントして、ネットワークファイルシステム (NFS) マウンティングを使用して、/images をネットワーク経由で利用可能にする必要があります。 ファイルシステムは、少なくとも 6G バイトの空き領域が必要です。