N1 Provisioning Server ソフトウェアは、次のネットワークパッケージで稼動します。
パケットフィルタリング – TSPRipf
TSPRipf ツールは、プロトコル、ポート番号、ソースアドレス、あるいは宛先アドレスのような構成可能なパケット特性に基づいて IP パケットをフィルタします。 各サービスプロセッサは、インストール済みの1 つのパケットフィルタリングツールを持っており、あるアカウントのネットワークからの不正パケットや悪意あるパケットが別のアカウントのネットワークや Control Center のネットワークに侵入するのを防止します。 このツールは、インストール時に Control Center によって静的に構成されます。 デフォルト構成では、Control Center によって特 に使用されているパケットを除きすべてのパケットが拒否されます。
ネットワーク API – TSPRnetcf
この API は、Control Center サーバー上のネットワーキング構成のための Java™ インタフェースを定義します。 ネットワーク API は、DHCP および DNS プロトコルをサポートします。
DHCP プロトコルの実装は、Internet Software Consortium (http://www.isc.org) のパブリックドメインパッケージに基づきます。 サービスプロセッサは DHCP 機能を使用して、論理サーバーファーム内のサーバーをホスト名と IP アドレスで構成します。 論理サーバーファームの DHCP 構成情報は、コントロールプレーンデータベース (CPDB) に永続的に格納されるため、あるサービスプロセッサから別のサービスプロセッサへの論理サーバーファームの移行を容易に行えます。 CPDB 内の情報は、論理サーバーファームの起動時に DHCP 構成ファイル /etc/dhcp.conf を作成するために使用されます。
サービスプロセッサでは、TSPRdhcp ユーティリティが IP アドレスとパラメータをホストに割り当てます。このため、ホストを変更したり再起動しなくても、 IP アドレスとパラメータを設定することが可能になります。 このユーティリティは、IP アドレスを配分しません。 IP アドレスは、Farm Manager によって配分されます。
dhcpd.conf ファイルは編集しないでください。 dhcpd.conf は、N1 Provisioning Server ソフトウェアによって維持されます。
DNS プロトコルの実装は、Internet Software Consortium (http://www.isc.org) のパブリックドメインパッケージに基づきます。 サービスプロセッサは、論理サーバーファーム内のサーバーおよびネットワークデバイスのホスト名解決に DNS 機能を使用します。 論理サーバーファームを所有するサービスプロセッサもまた、論理サーバーファームの DNS サーバーとして機能します。 DNS 情報は、永続的に CPDB に格納されるため、あるサービスプロセッサから別のサービスプロセッサへの論理サーバーファームの移行が容易になります。 CPDB 内の情報は、論理サーバーファームの起動時に DNS 構成ファイル etc/named.conf を作成するために使用されます。
手動で named.conf を編集しないでください。 named.conf は、サービスプロセッサによって動的に更新されます。