I-Fabric 内の論理サーバーファームは、多数の基本ビルディングブロックで構成されています。 これらのビルディングブロックとその相互関係の論理記述を得ることで、ファームの論理構造を指定するデジタルの見取り図を作成することができます。 この論理的な見取り図により、論理サーバーファームの構築における多数の手動タスクを容易に自動化できます。
N1 Provisioning Server ソフトウェアは、以下の 3 つの記述言語を使用してサーバーファームの論理記述を取り込みます。
FML は、論理サーバーファームの論理的な見取り図を表すために使用される XML 系の言語です。 FML は、スケーラブルであり、高度な抽象化で論理サーバーファーム内のサーバー用のネットワークデータおよび構成データを記述できます。
FML の一般的な構造では、I-Fabric を構成関連情報だけでなく接続性の両方を持つデバイスセットで構成された構造として 記述します。 接続情報は、これらのさまざまなデバイスがどのように相互接続するかを記述します。たとえば、デバイスである Ethernet ポートが特定のサブネットと VLAN にどのように接続されるかを記述します。 デバイスとそれらの相互接続のほかに、FML では論理サーバーファーム内でサーバーが果たす役割について記述できます。たとえば、Web サーバー、データベースサーバー、およびアプリケーションサーバーなどです。 これにより、Control Center は論理サーバーファーム内にある指定サーバーの複数のインスタンスを配備することができます。
また、FML を使用して論理サーバーファーム全体を複製することができます。 このような複製は、地理的に異なる場所にサイトのミラーを作成し、継続するビジネスソリューションを実装する場合や、論理サーバーファームの将来のバージョン用にテスティング領域とステージング領域を作成する場合に必要になります。
Monitoring Mark-Up Language (MML)
MML は、Control Center を使用して定義されるモニターの配備と構成を記述する XML 系の言語です。 MML は、監視構成を記述し、監視構成は Control Center からプロビジョニングサーバーに渡されます。
Wiring Mark-Up Language (WML)
WML は、I-Fabric 内の物理配線特性を記述する XML 系の言語です。 WML は、I-Fabric の物理配線を記述する場合にも使用されます。 FML と WML の違いは、FML が論理サーバーファームおよびレイアウトの論理デバイス配線について記述するのに対して、WML は I-Fabric 内に存在するすべてのデバイスの物理配線について記述する点です。