N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition インストールガイド

論理コンポーネント

以下の図は、N1 Provisioning Server ソフトウェアがインストールされた後の典型的な N1 Provisioning Server の例を示しています。

図 1–2 N1 Provisioning Server ソフトウェアインストール後の N1 Provisioning Server システムの例

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以降の節では、N1 Provisioning Server, Blades Edition システムの物理コンポーネントと論理コンポーネントについて説明します。

リソースプール

リソースプールには、1 ブレードから 12 ブレードのブレードシステムシャーシが含まれます。 各シャーシは、サーバーファームにプロビジョニング可能なサーバーブレードを含んでいます。 I-Fabric 内のリソースプールは、定義済みの論理構造を持たないブランクの物理インフラストラクチャとして開始されます。 インフラストラクチャは、N1 Provisioning Server ソフトウェアの制御下で、さまざまな論理構造に構成することができます。 論理サーバーファームと呼ばれるこれらの論理構造は、動的に安全に区分化されます。

次の図は、リソースプール (配分されていないサーバーブレード) と、2 つのファーム (配分されたサーバーブレード) の例を示しています。

図 1–3 サーバーファームとリソースプールの例

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ファーム内の各サーバーブレードは、個別のサーバーとしてファームに配分され、ほかのサーバーファームからのアクセスを防止するように安全にネットワーク化されます。 ユーザーがファームの使用を終了すると、そのファームに割り当てられていたサーバーブレードはリソースプールに戻されます。

コントロールプレーン

コントロールプレーンは、I-Fabric のインテリジェンス、管理、および制御を提供します。 I-Fabric を有効にするインテリジェンスを提供する N1 Provisioning Server ソフトウェアは、コントロールプレーン内に存在します。 コントロールプレーンは、すべての N1 Provisioning Server ソフトウェアとハードウェア、サードパーティのソフトウェアとハードウェア、および N1 Provisioning Server データベースで構成されます。 コントロールプレーンは、リソースプールやファブリック層を含みません。 希望する場合は、オプションのターミナルサーバーをコントロールプレーンに接続することで、すべてのデバイスのコンソールポートへのアクセスを提供することもできます。

コントロールプレーンは、専用の仮想ローカルエリアネットワーク (VLAN) に存在するため、許可されていないサーバーや任意の外部ネットワークトラフィックからのアクセスが防止され安全に区切られています。 N1 Provisioning Server ソフトウェアは、Ethernet またはシリアル接続経由の安全な帯域外接続を通じて I-Fabric 内のデバイスを管理します。

コントロールプレーンソフトウェアは、Ethernet スイッチ接続の構成や、I-Fabric コンポーネントへの VLAN 割り当てを自動化します。 VLAN の管理を自動化することで、Control Center で設計した任意のネットワークトポロジのリソースプールにデバイスを追加したり、リソースプールからデバイスを削除する操作を安全に行うことができます。 また、1 つ以上の VLAN を割り当てることで、ファームの安全性がさらに強化されます。 1 つのファームに割り当てられた VLAN を別のファームが使用することはできません。

N1 Provisioning Server VLAN の割り当ては、次のとおりです。

ファブリック層

ファブリック層は、リソースプールを結合するネットワーキングインフラストラクチャを含みます。 スイッチファブリックは、リソースプール内のデバイスへの接続と、内部ネットワーク (オプションでインターネット) への接続を提供する業界標準の Ethernet スイッチングコンポーネントで構成されます。

Ethernet スイッチは、インターネットまたは内部ネットワークへのネットワーク接続だけでなく、リソースプール内のデバイスへの接続を提供します。 Ethernet スイッチで VLAN を自動管理することにより、Control Center で設計した任意のネットワークトポロジのリソースプールにデバイスを追加したり、削除することができます。