このマニュアルでは、SPARCTM 版 SolarisTM を実行しているシステム上に Solaris Resource ManagerTM 1.3 をインストールする方法について説明します。表 1-4 で説明している Solaris Resource Manager 1.3 パッケージについても説明します。
問題を解決する場合のヒントと、システムから Solaris Resource Manager 1.3 を削除する方法についても説明しています。このマニュアルは、Solaris Resource Manager 製品のすべてのリリースに適用できます。
このマニュアルを最後まで読み、指示通りに作業を行なってください。Solaris Resource Manager ソフトウェアをインストールすると、重要な変更がシステムに加えられます。
このマニュアルは、Solaris Resource Manager をサーバーへインストールするシステム管理者を対象にしています。この場合のシステム管理者は、UNIX の管理について少なくとも 1、2 年の経験が必要です。
この製品の CD には、次のファイルまたはディレクトリが含まれます。
ファイルまたはディレクトリ名 |
説明 |
---|---|
Copyright |
著作権情報のファイル |
SolarisResourceManager_1.3 |
製品およびマニュアルを含むディレクトリ |
Installer |
インストール用のスクリプト |
Uninstaller |
製品の削除用のスクリプト |
README_en |
製品の readme ファイル |
第 1 章「Solaris Resource Manager 1.3 のインストール」では、Solaris Resource Manager 製品のインストール方法について説明します。
第 2 章「Solaris Resource Manager 1.3 の Sun Cluster の 3.0 アップデート環境へのインストール」では、Solaris Resource Manager 製品と SunTM Cluster 製品を一緒にインストールする方法について説明します。
第 3 章「Solaris Resource Manager の削除」では、システムから Solaris Resource Manager 製品を削除する方法について説明します。
第 4 章「問題の解決」では、インストール時の問題とその対処方法について説明します。
Solaris Resource Manager 製品には、このマニュアルの他に、設定、使用方法、およびリリース情報に関する以下のマニュアルがあります。
『Solaris Resource Manager 1.3 のシステム管理』 - Solaris Resource Manager ソフトウェアの構成および管理方法について説明しています。このマニュアルを読んで、製品の動作の仕組み、使用条件に最も合った設定方法を理解してください。
『Solaris Resource Manager 1.3 リファレンスマニュアル』 - AnswerBookTM 版の Solaris Resource Manager のマニュアルページです。システムにインストールされている Solaris の基本マニュアルページを補足するものです。この管理ガイドでは、それらの基本マニュアルページを参照します。 man コマンドで参照できる Solaris Resource Manager オンラインマニュアルページは、日本語版は SUNWjsrma パッケージ、英語版は SUNWsrmm パッケージにあります。
Sun Cluster のインストールに関するその他の情報については、docs.sun.com Web サイトの『Sun Cluster 2.2 ソフトウェアのインストール』を参照してください。
http://docs.sun.comSM では、Sun が提供しているオンラインマニュアルを参照することができます。マニュアルのタイトルや特定の主題などをキーワードとして、検索をおこなうこともできます。
このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。
表 P-1 表記上の規則
字体または記号 |
意味 |
例 |
---|---|---|
AaBbCc123 |
コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 |
.login ファイルを編集します。 ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。 system% |
AaBbCc123 |
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 |
system% su password: |
AaBbCc123 |
変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 |
ファイルを削除するには、rm filename と入力します。 |
『 』 |
参照する書名を示します。 |
『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 |
「 」 |
参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 |
第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 |
\ |
枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 |
sun% grep `^#define \ XV_VERSION_STRING' |
ただし AnswerBook2TM では、ユーザーが入力する文字と画面上のコンピュータ出力は区別して表示されません。
コード例は次のように表示されます。
[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。
| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。
キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。
ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-D は Control キーを押したまま D キーを押すことを意味します。