Solaris Resource Manager 1.3 のシステム管理

2 つのアプリケーションがある 2 ノードクラスタ

2 つの物理ホスト (phys-schost-1phys-schost-2) がそれぞれ特定のアプリケーションのデフォルトマスターとなるように、2 ノードクラスタで 2 つのアプリケーションを設定できます。どちらの物理ホストも、他方の物理ホストのバックアップノードとなります。両ノードの Solaris Resource Manager リミットデータベースファイルに、両方のアプリケーションを指定しなければなりません。クラスタが正常に動作している場合、各アプリケーションは自らのデフォルトマスターで実行され、このマスターですべての割当数が与えられます (Solaris Resource Manager は利用できる全資源を割り当てるからです)。フェイルオーバーやスイッチオーバーが発生した場合、両方のアプリケーションは 1 つのノードで実行されることになり、構成ファイルに指定した割当数で資源が与えられます。たとえば、この例の構成ファイルでは、同じノードで両方のアプリケーションを実行する場合、アプリケーション 1 には 80 の割当数、アプリケーション 2 には 20 の割当数を与えると指定しています。


# limadm set cpu.shares=80 app1
# limadm set cpu.shares=20 app2
... 

次の図では、この構成における正常な処理とフェイルオーバー処理を示します。割り当てられる割当数の数は変化しませんが、各アプリケーションで利用できる CPU 資源の割合 (%) は CPU タイムを要求する各プロセスに割り当てられる割当数の数にもとづいて変化する可能性があります。

The preceding context describes the graphic.