Sun Management Center 3.5 インストールと構成ガイド

JDK バージョンの要件

次に、Sun Management Center 3.5 の JDK 要件を示します。

表 2–5 JDK 要件

コンポーネント 

JDK バージョン  

コマンド行によるインストールと設定 

不要 

エージェントのグラフィカルユーザインタフェースによるインストールと設定 

JDK 1.2.2 

コンソールのグラフィカルユーザインタフェースによるインストールと設定 

JDK 1.3.1 

サーバのグラフィカルユーザインタフェースによるインストールと設定 

JDK 1.4 

Sun Management Center エージェントを実行する 

不要 

Sun Management Center コンソールを実行する 

JDK 1.3.1 

Sun Management Center サーバを実行する 

JDK 1.4 

インストールされている Java のバージョンを確認する
  1. コマンド which java を入力すると、どこに Java がインストールされているかがわかります。

    Java 実行可能ファイルへのパスが表示されます。たとえば、次のようになります。


    > which java
    /bin/java

    注 –

    表示されるパスはシンボリックリンクである可能性があります。


  2. コマンド java -version を入力します。

    Java のバージョンが表示されます。


    >java -version
    Java(TM) 2 Runtime Environment, Standard Edition (build 1.2.0_01-b03)
    Java HotSpot(TM) Client VM (build 1.2.0_01-b03, mixed mode)

    上記例では、/bin/java にインストールされている Java のバージョンは、グラフィカルユーザインタフェースで Sun Management Center 3.5 をインストールするには十分ではありません。また、この Java のバージョンは、Sun Management Center のコンソールとサーバを実行するのにも十分ではありません。

    グラフィカルユーザインタフェースを使用して Sun Management Center のコンソールとサーバをインストール、設定、および実行するには、必須バージョンの Java ソフトウェアをインストールする必要があります。必須バージョンの Java ソフトウェアは Sun Management Center 3.5 installation CD 1 of 2 に格納されています。

必須バージョンの JDK をインストールする
  1. スーパーユーザとしてログインします (su - root)。

  2. 現バージョンの Java ソフトウェアへのパスを削除します。

    現バージョンの Java ソフトウェアがインストールされている場所は /bin/java であり、 /bin/java/usr/j2se へのシンボリックリンクであると想定します。

    .login または .cshrc ファイルを編集して、PATH ステートメントから /bin/java を削除します。

  3. 現在の Java ディレクトリの名前を変更します。

    現在の Java のバージョンは 1.2 であると想定します。コマンド mv j2se java1.2 を使用すると、現在の Java ディレクトリの名前を Java バージョン 1.2 に変更できます。例えば、


    # cd /usr
    # mv j2se java1.2
    # ls java1.2
    COPYRIGHT     README.html   jre/          opt/
    LICENSE       bin/          lib/          src.zip
    README        include/      man/

    注 –

    必要に応じて、JAVA_HOME 環境を設定し直すことによって、現バージョンの Java ソフトウェアをほかのプロジェクトに使用できます。


  4. シンボリックリンクを削除します。

    たとえば、/bin/java/usr/j2se へのシンボリックリンクである場合、コマンド rm /bin/java を入力します。

  5. Sun Management Center 3.5 installation CD 1 of 2 から JDK をインストールします。

    1. CD-ROM ドライブに Sun Management Center 3.5 CD 1 of 2 を挿入します。

      CD-ROM の内容を表示します。


      # ls -p /cdrom/cdrom0
      Copyright                 classes/                  lib/
      JDK1.4.1_02/              image/                    sbin/
      ThirdPartyLicenseReadMe   install/

      表示される JDK ディレクトリのバージョンは、使用している Sun Management Center 3.5 マシンによって異なる可能性があります。

    2. CD-ROM 上の JDK ディレクトリに移動します。

      JDK ディレクトリの内容を表示します。


      # cd /cdrom/cdrom0/JDK*
      /cdrom/cdrom0 # ls -p
      Solaris/  Windows/
    3. pkgadd を使用して、JDK パッケージをインストールします。

      コマンド pkgadd -d /cdrom/cdrom0/jdk_dir/Solaris を入力します。ここで、jdk_dir は CD-ROM 上にある JDK ディレクトリの名前です。

      パッケージのリストが表示されます。そして、インストールしたいパッケージを選択するように求めるメッセージが表示されます。

      Return キーを押すと、すべてのパッケージがインストールされます。JDK パッケージは /usr/j2se ディレクトリにインストールされます。

  6. JAVA_HOME 環境変数を /usr/j2se に設定し直します。

    • C シェル環境の場合:


      # setenv JAVA_HOME /usr/j2se
      
    • Bourne 環境または Korn シェル環境の場合:


      # JAVA_HOME=/usr/j2se
      # export JAVA_HOME
      

      ヒント –

      .login または .cshrc ファイルに JAVA_HOME 環境変数を設定します。