Sun Management Center 3.5 インストールと構成ガイド

第 8 章 Sun Management Center の起動と停止

この章では、Sun Management Center を起動および停止する手順について説明します。


注 –

この章では、Sun Management Center がデフォルトのディレクトリ /opt にインストールされていると想定しています。Sun Management Center が別のディレクトリにインストールされている場合、/optSolaris プラットフォームに Sun Management Center 3.5 をインストールする手順 8 で指定したディレクトリ名に置き換えます。


Solaris プラットフォーム上におけるコンポーネントの起動

この節では、グラフィカルユーザインタフェース (GUI) とコマンド行スクリプトを使用して Sun Management Center コンポーネントを起動する方法について説明します。

es-guistart によるコンポーネントの起動

この GUI ウィザードを使用することで、以下の手順にしたがって特定の Sun Management Center コンポーネントを起動できます。

es-guistart を使用して Sun Management Center を起動する方法
  1. Sun Management Center コンポーネントを起動したいマシンにスーパーユーザとしてログインします。

  2. /opt/SUNWsymon/sbin ディレクトリへ移動します。

  3. 次のコマンドを入力して Start ウィザードを実行します。

    # ./es-guistart

    「起動するコンポーネントの選択」画面が表示されます。

    マシンにインストールされているコンポーネントに応じ、以下のオプションの 1 つ以上を選択できます。

    • サーバコンポーネントを起動

    • Sun Management Center エージェントを起動

    • プラットフォームエージェントを起動

    • プラットフォームエージェントのインスタンスを起動

  4. 起動したいコンポーネントを選択し、「次へ」をクリックします。

    「コンポーネントを起動しています」画面が表示され、各コンポーネントのステータスが示されます。

es-start によるコンポーネントの起動

es-start コマンド行スクリプトは、特定の Sun Management Center コンポーネントを起動するために使用できます。es-start コマンドの構文は次のとおりです。

es-start -achlYAS [-y instance-name] [ -- args... ]

次の表に、es-start コマンドのオプションを示します。

表 8–1 es-start のオプション

オプション 

パラメータ 

定義 

-a

 

エージェントを起動する 

-c

 

コンソールを起動する 

-c

-- -XmxNNm

NN M バイトのヒープサイズを使用してコンソールを起動する

-c

-- -p port-number

コンソールを起動し、port-number を使用してデフォルトポートを上書きする

-h

 

es-start のオプションを一覧表示する

-l

 

プラットフォームエージェントを起動する 

-y

instance-name

プラットフォームエージェントの新しいインスタンスを起動する (instance-name はユーザが指定するプラットフォームインスタンスの名前)

-Y

 

プラットフォームエージェントのすべてのインスタンスを起動する 

-A

 

コンソール以外のコンポーネントをすべて起動する 

-S

 

サーバとサーバのサブコンポーネントをすべて起動する 

-S

-- -XmxNNm

NN M バイトのヒープサイズを使用してサーバとサーバのサブコンポーネントをすべて起動する

 

以下の例は、es-start とこのコマンドのパラメータの使用方法を示しています。

Sun Management Center プロセスをすべて起動するには、次のように入力してください。


# /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -A

コンソール、サーバ、およびエージェントを起動するには、次のように入力してください。


# /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -Ac

コンソールの起動時に最大のヒープサイズを指定するには、es-start -c パラメータと -X パラメータを使用してください。


# /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -c -- -Xmx100m

コンソールの起動時に特定のポートを指定するには、es-start -c パラメータと -p パラメータを使用してください。


# /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -c -- -p 2090

サーバの起動時に最大のサーバヒープサイズを指定するには、es-start-s パラメータと -X パラメータを使用してください。


# es-start -S -- -Xmx100m

コンソールの起動

この節では、Solaris プラットフォームと Microsoft Windows 上の Sun Management Center コンソールを起動する方法について説明します。

Solaris プラットフォーム上のコンソールを起動する方法
  1. Sun Management Center コンソールをインストールしてある Solaris マシンに、権限を付与された Sun Management Center ユーザとしてログインします。

  2. /opt/SUNWsymon/sbin ディレクトリへ移動します。

  3. 次のように入力して Sun Management Center コンソールを起動します。

    # ./es-start -c &

    「Sun Management Center ログイン」画面が表示されます。

  4. 「ログイン ID」フィールドに自分の Sun Management Center ユーザ名を入力します。

  5. 「パスワード」フィールドに自分の Sun Management Center パスワードを 入力します。

  6. Sun Management Center サーバレイヤがインストールされているサーバの名前を入力します。

  7. 「ログイン」をクリックします。

    Sun Management Center サーバに対する接続が確立され、ログインが認証されます。Sun Management Center の Java アプリケーションコンソールが表示されます。

Microsoft Windows 上のコンソールを起動する方法
  1. Sun Management Center ログインウィンドウにアクセスします。

    Sun Management Center ショートカットアイコンをダブルクリックするか、あるいは「スタート」、「プログラム」、「Sun Management Center」、「Console」の順に選択してください。

    Sun Management Center ログインウィンドウが表示されます。また、Sun Management Center によって実行されるコマンドを表示するコマンドプロンプトウィンドウも表示されます。

  2. 「ログイン ID」フィールドに自分の Sun Management Center ユーザ名を入力します。

  3. 「パスワード」フィールドに自分の Sun Management Center パスワードを 入力します。

  4. Sun Management Center サーバレイヤがインストールされているサーバの名前を入力します。

  5. 「ログイン」をクリックします。

    Sun Management Center サーバに対する接続が確立され、ログインが認証されます。コンソールが表示されます。

Solaris プラットフォーム上におけるコンポーネントの停止

この節では、GUI とコマンド行スクリプトを使用して Sun Management Center コンポーネントを停止する方法について説明します。

es-guistop によるコンポーネントの停止

この GUI ウィザードを使用することで、以下の手順にしたがって特定の Sun Management Center コンポーネントを起動できます。

es-guistop を使用して Sun Management Center コンポーネントを停止する
  1. Sun Management Center コンポーネントを停止したいマシンにスーパーユーザとしてログインします。

  2. /opt/SUNWsymon/sbin ディレクトリへ移動します。

  3. 次のコマンドを入力して Stop ウィザードを実行します。

    # ./es-guistop

    「停止するコンポーネントの選択」画面が表示されます。

    マシンにインストールされているコンポーネントに応じ、以下のオプションの 1 つ以上を選択できます。

    • サーバコンポーネントを停止

    • Sun Management Center エージェントを停止

    • プラットフォームエージェントを停止

    • プラットフォームエージェントのインスタンスを停止

  4. 停止したいコンポーネントを選択し、「次へ」をクリックします。

    「コンポーネントを停止しています」画面が表示されます。各コンポーネントのステータスが示されます。

es-stop によるコンポーネントの停止

es-stop コマンド行スクリプトは、特定の Sun Management Center コンポーネントを停止するために使用できます。es-stop コマンドの構文は次のとおりです。

es-stop -ahlYAS [-y instance-name]

次の表に、es-stop コマンドのオプションを示します。

表 8–2 es-stop のオプション

オプション 

パラメータ 

定義 

-a

 

Sun Management Center エージェントを停止する 

-h

 

es-stop のオプションを一覧表示する

-l

 

プラットフォームエージェントを停止する 

-y

instance-name

instance-name という名前のプラットフォームエージェントインスタンスを停止する

-Y

 

プラットフォームエージェントのすべてのインスタンスを停止する 

-A

 

Sun Management Center コンポーネントをすべて停止する 

-S

 

Sun Management Center エージェント以外の Sun Management Center コンポーネントをすべて停止する

以下の例は、es-stop とこのコマンドのパラメータの使用方法を示しています。

Sun Management Center プロセスをすべて停止する場合は、次のように入力してください。


# /opt/SUNWsymon/sbin/es-stop -A

エージェント以外の Sun Management Center プロセスをすべて停止するには、次のように入力します。


# /opt/SUNWsymon/sbin/es-stop -S