Sun Management Center 3.5 インストールと構成ガイド

CPU リソース

Sun Management Center エージェントがホストシステムに与える演算負荷は、最低限のものです。演算負荷は、定期的なデータ収集、アラーム規則の処理、アラーム予告、アラームアクションの実行、クライアント要求の処理といった通常の管理オペレーションによって引き起こされます。

負荷の量は、データの収集の頻度、収集されるデータ量、検出されるアラームの数、ユーザ要求の数などに比例します。したがって、消費される CPU リソースの割合は、システムに読み込まれるモジュールの数と種類、これらのモジュールの構成、およびホストシステムの演算能力によって決まります。

総合的なモジュールセットが読み込まれた、管理処理の多いローエンドマシンの場合でも、エージェントは CPU リソースのごく一部しか消費しません。

次の表に、CPU 使用率と RAM 使用率の概算を示します。

表 C–1 各システムにおけるエージェントの CPU と RAM の概算使用率

サーバの種類 

構成 

CPU 使用率 

RAM の使用率 (平均) 

重いまたは軽い 

最大 

最小 

平均 

サイズ 

常駐サイズ 

Netra X1 

軽い 

16.3% 

0.0% 

0.09% 

12M バイト 

10M バイト 

Sun Enterprise 420R 

軽い 

14.3% 

0.0% 

0.13% 

15M バイト 

14M バイト 

Sun Blade 1000 

軽い 

0.3% 

0.0% 

0.03% 

17M バイト 

16M バイト 

Sun Blade 100 

重い 

14.0% 

0.2% 

8.9% 

29M バイト 

29M バイト 

構成が軽いサーバは、以下のモジュールが読み込まれたエージェントをベースとしています。

構成が重いサーバは、以下のモジュールが読み込まれたエージェントをベースとしています。

  • 構成リーダ

  • 状態モニター

  • カーネルリーダ

  • MIB-II 計測

  • ディレクトリサイズモニタリング

  • ファイル走査

  • Hardware Diagnostics Suite

  • スクリプト起動用ウィンドウ

  • HP JetDirect

  • エージェント統計情報

  • MIB-II プロキシモニタリング

  • その他の各種モジュール (カスタムモジュールなど)

構成が重いサーバは、必要以上の規模となる可能性があります。マシンのサイズが大きいほど一般にプロセッサとディスクが増え、ハードウェア構成が大きくなります。これらの構成では、大規模マシンで動作するエージェントのメモリ消費量が多大なものとなります。