Solaris Container Manager 1.1 インストールと管理

Container Manager 使用例

Container Manager の使用例を示します。

Oracle 用のゾーンがある複数のプロジェクト

この例では、ゾーンが設定されたデフォルトのリソースプールがあるとします。ここで、ゾーンが 2 つ、リソースプールが 1 つあるコンテナを 1 つ設定します。一方のゾーン zone_ora1 に Oracle データベースアプリケーション、他方のゾーン zone_ws01 に Web サーバーアプリケーションがあります。リソースプールにはそれぞれ 2 つの CPU があります。コンテナに 8 個の CPU シェア数を設定します。zone_ora1 用に 4 つ、zone_ws01 用に 3 つです。コンテナでは、公平配分スケジューラを使用します。

動的リソースプールの例

この例では、リソースプールが 2 つあるコンテナを 1 つ設定します。pool1 には、1 〜 3 個の CPU が割り当てられます。pool1 の負荷の目標は、20 % より大きく、80 %未満です。pool2 は、メールサーバーで使用されます。他方のプールは動的なので、メールサーバーに必要な負荷によって、アプリケーションに 1 〜 3 個の CPU を使用できます。

同一コンテナを共有するアプリケーション

この例では、ゾーンが 2 つあるコンテナを 1 つ設定します。最初のゾーン zone_ora02 には、7 つのプロジェクトがあります。ユーザー ORACLE 用のプロジェクト、データベース管理者のグループによって実行されるプロセス用のプロジェクト、および system、user.root、noproject、default、および group.staff の 5 つのデフォルトプロジェクトです。最初のゾーンには合計 100 個の CPU シェアがあります。デフォルトプロジェクトには、それぞれ 1 つのシェアを割り当てます。ユーザー ORACLE の最初のプロジェクトには 75 個のシェアを割り当て、group.dba 用の 2 つめのプロジェクトに 20 個のシェアを割り当てます。

2 つめのゾーン zone_ws_02 は Web サーバー用です。

複数のシステム上の Oracle 10g ラック

この例では、Oracle 10g アプリケーションを複数のシステムで実行します。Oracle 10g アプリケーション用に 1 つのプールと 1 つのゾーンがあるプロジェクトをシステム 1 に作成します。ゾーンとプールを含むプロジェクトを別のシステムにコピーし、そのシステムでプロジェクトを Oracle 10g アプリケーションに関連付けます。

複数のリソースプールがある複数のシステム

この例では、2 つのシステムがあり、それぞれに 2 つのプールがあります。Web サーバーがあるプロジェクトがシステム 1 に、Web サーバーがあるプロジェクトがシステム 2 にあります。各プロジェクトには 10 個の CPU シェアがあり、各 Web サーバーに 5 個のシェアを割り当てます。残りの 5 つのシェアは、将来のために残しておきます。