Solaris 9 と Solaris 10 では、リソースプール (プール) は、ホストのリソースを分割するための構成機構です。すべてのホストにはデフォルトプールがあり、プロセスはすべて最初はこのプールにバインドされます。新規に作成するプールでは、デフォルトプールからプロセッサが取得されます。ホストは複数のプールに分割できます。また、/etc/project ファイルの各エントリには、関連付けられているプールがあります。/etc/project のエントリにプールが指定されていない場合、そのエントリはデフォルトプールにバインドされます。プールが指定されている場合、プロジェクトはそのプールにバインドされます。プロジェクトで新しく開始されたプロセスは、対応するプールに結合されます。
Solaris 8 を使用している場合、使用できるリソースプールは 1 つだけです。コンテナは自動的に pool_default に割り当てられます。この OS バージョンでは、リソースプールは存在しないので、見かけ上、pool_default が作成されます。Solaris 8 が動作するホスト上の CPU はすべて単一のプールに含まれると見なされます。
ソフトウェアをインストールすると、システム上の既存のリソースプールに関する情報がデータベースに追加されます。Container Manager では、GUI を使用してリソースプールを管理および作成できます。ホスト表示を使用してホスト上のリソースプールを管理します。ナビゲーションウィンドウからプールを表示するには、ホストの横にあるボタンをクリックします。ツリーが展開され、ホスト名の下の対応するプールが表示されます。
リソースプールを管理 (作成、変更、削除) するには、プール管理者権限が必要です。プール管理者は、Solaris Container Manager ソフトウェアを設定する際に指定します。