この章では、レポートを作成する方法と、拡張アカウンティングデータを使用する方法について説明します。
この章では、以下の内容について説明します。
Performance Reporting Manager ソフトウェアがインストールされている場合は、コンテナ、ホスト、またはリソースプールごとの CPU とメモリーのリソース使用量の詳細を示すレポートを生成できます。ゾーンについては、CPU、メモリー、入力帯域幅、および出力帯域幅の詳細を示すレポートを生成できます。これらのグラフレポートは、すべて Container Manager の GUI の「使用状況」タブから生成できます。グラフレポートは、Performance Reporting Manager ソフトウェアのインストールの 2 時間後から使用できます。この待ち時間は、グラフレポートに使用するデータを収集し、データベースに保存するために必要です。週別グラフと月別グラフの待ち時間は、24 〜 48 時間です。
次の 2 種類の使用状況レポートを生成できます。
総稼働率レポート。このレポートは、すべてのリソースオブジェクトのリソース使用状況を示します。
累積稼働率レポート。このレポートは、上位 5 つのリソースオブジェクトのリソース使用状況を示します。
リソース オブジェクト |
総稼働率レポート |
累積稼働率レポート |
---|---|---|
ホスト |
すべてのプロジェクトの使用状況 |
上位 5 つのリソースオブジェクトの使用状況。 Solaris 10 では、リソースオブジェクトはリソースプール、ゾーン、またはプロジェクトです。 Solaris 8、9 では、リソースオブジェクトはリソースプールまたはプロジェクトです。 |
プール |
すべてのプロジェクトの使用状況 |
上位 5 つのリソースオブジェクトの使用状況。 Solaris 10 では、リソースオブジェクトはゾーンまたはプロジェクトです。 Solaris 8、9 では、リソースオブジェクトはプロジェクトです。 |
ゾーン |
すべてのプロジェクトの使用状況 |
上位 5 つのプロジェクトの使用状況。 Solaris 10 では、リソースオブジェクトはプロジェクトです。 |
コンテナ |
すべてのプロジェクトの使用状況 |
上位 5 つのプロジェクトの使用状況。 |
プロジェクト |
プロジェクトの使用状況 |
該当なし |
Container Manager の GUI から、次の種類のリソース使用状況のグラフレポートを生成できます。
返されるデータは、有効なコンテナと無効なコンテナを含むすべてのコンテナのリソース使用量の平均です。無効なコンテナについては履歴データが表示されます。履歴データから、コンテナでリソース消費が効果的に制御されているかどうかがわかります。データは、すべての有効なコンテナの最小の CPU とメモリーキャップのリソース予約に対する割合で表されます。この割合は、リソース予約量と、実際のリソース使用量の比較です。
返されるデータは、選択した有効なコンテナで現在使用されている CPU 数とメモリー容量です。
返されるデータは、選択したグループ内のすべてのコンテナのリソース使用量の平均です。この割合は、選択したコンテナのリソース予約量と、実際のリソース使用量の比較です。
返されるデータは、選択したホスト上のすべての有効なコンテナの総計です。
返されるデータは、グループ内のすべてのホストのリソース使用量の平均です。データは、ホストのリソース総量に対する割合で表されます。
返されるデータは、選択したリソースプール内のすべての有効なコンテナの総計です。
返されるデータは、選択したゾーン内のすべての有効なプロジェクトの総計です。
複数の異なるホスト上にある複数のコンテナのグラフの場合、返されるデータは各ホストの使用割合の平均です。
レポートのデータは、有効なコンテナ、リソースプール、またはホストのコンマ区切り (CSV) 形式のテキストファイルにエクスポートすることもできます。このテキストファイルは、たとえば請求や会計のアプリケーションのインタフェースファイルとして使用できます。CSV 形式のレポートは、Performance Reporting Manager ソフトウェアのインストールの 2 時間後から使用できます。この待ち時間に、CSV レポートに使用するデータが収集され、データベースに保存されます。エクスポートされるデータは、グラフレポートに表示されるデータよりも具体的です。CSV レポートには、過去 24 時間のデータが含まれます。
エクスポートした CSV レポートには、次の情報が含まれます。
コンテナが関連付けられているホストの名前
レコードの日時
コンテナの CPU 予約数
コンテナ内のすべてのプロセスの総 CPU 使用数
CPU 予約数に対する CPU 使用数 (%)
CPU の拡張アカウンティング情報
物理メモリーキャップ
物理メモリーの使用量
ホストで使用されている物理メモリーの割合 (%)
メモリーの予約量に対するメモリー使用量 (%)
コンテナのプロジェクト ID
コンテナのプロジェクト名
Container Manager では、サーバー層にある Performance Reporting Manager のデータ収集サービスが使用されます。このデータ収集サービスでは、エージェント層にある Sun Management Center の履歴ログ機能が使用されます。サーバー層のデータ収集サービスでは、エージェントマシンからデータが収集され、データベースに保存されます。Performance Reporting Manager で収集されたデータは、事前に定義された間隔で集約 (「ロールアップ」) されます。データの最小値、最大値、および平均値が計算され、時間別データ、週別データ、および月別データとして保存されます。最後に、同じ期間の最小値、最大値、および平均値が計算されます。
Container Manager で生成されたレポートには、レポートの要求パラメータによって、このうち任意のデータを含めることができます。Performance Reporting Manager のデータ収集方法については、『Sun Management Center 3.5 Performance Reporting Manager ユーザーガイド』の「データ収集プロセス」を参照してください。
ホスト、コンテナ、およびリソースプールごとに CPU とメモリーの両方のリソース使用状況レポートを生成できます。レポートを表示する前に、ブラウザのキャッシュを毎回更新するように設定します。6 種類のレポートの一覧は、「レポート」を参照してください。次の期間に使用された CPU リソースとメモリーリソースのレポートを生成できます。
日別 – 過去 24 時間のデータを 1 時間 1 ポイントで示します。
週別 – 過去 7 日間からのデータを 1 日 1 ポイントで示します。
月別 – 過去 30 日間からのデータを 1 日 1 ポイントで示します。
リアルタイム - 1 ポイントで 30 秒ごとのデータを示します。有効なプロジェクトについてのみ生成できます。
日別グラフレポートは、Performance Reporting Manager ソフトウェアのインストールの 2 時間後から使用可能になります。データが収集され、データベースに保存されてから、レポートが作成されます。履歴データに基づいた、無効なコンテナやコンテナの CPU とメモリーのリソース使用状況レポートも表示できます。
使用されている CPU リソースとメモリーリソースのリアルタイムのレポートは、有効なプロジェクトについてのみ生成できます。
ホストの日別、週別、または月別のレポートを生成するには、次の手順に従います。
ブラウザのキャッシュを毎回更新するように設定します。
ホスト表示のナビゲーションウィンドウからホストを選択します。
「使用状況」タブを選択します。
過去 24 時間のホストの CPU とメモリーの使用量が表示されます。
(Solaris 10) CPU、メモリー、および帯域幅の使用量が表示されます。
「グラフのプロパティ」のリンクをクリックします。
ホスト全体のレポートを生成するか、ホスト内のリソースオブジェクトだけのレポートを生成するかを選択します。
ホストのリソースオブジェクトは、リソースプールまたはプロジェクトです。
(Solaris 10) ホストのリソースオブジェクトは、リソースプール、ゾーン、またはプロジェクトです。
ホスト全体のレポートを生成するには、「総稼働率」オプションを選択します。
「期間」リストから適切な期間を選択します。
「グラフを更新」ボタンをクリックします。
CPU とメモリーのリソース使用状況グラフが表示されます。
ホスト内のリソースオブジェクトのレポートを生成するには、「オブジェクトごとの累積稼働率」オプションを選択します。
適切なリソースオブジェクトを選択します。
「期間」リストから適切な期間を選択します。
「グラフを更新」ボタンをクリックします。
使用量が多い上位 5 つのリソースオブジェクトの CPU とメモリーのリソース使用状況グラフが表示されます。
(省略可能) 過去 24 時間のデータを CSV ファイルにエクスポートするには、「データをエクスポート」ボタンをクリックします。
CSV レポートは、Performance Reporting Manager ソフトウェアのインストールの 2 時間後から使用可能になります。データが収集され、データベースに保存されてから、レポートが作成されます。このデータはグラフでプレビューできません。
エクスポートされるデータは、過去 24 時間のコンテナの時間別データです。したがって、日別グラフのデータとは異なります。
有効なプロジェクトの日別、週別、月別、またはリアルタイムのレポートを生成するには、次の手順に従います。
ブラウザのキャッシュを毎回更新するように設定します。
「ホスト」ビューのナビゲーションウィンドウからホストを選択します。
右側の区画で「プロジェクト」タブを選択します。
このホスト上のプロジェクトのリストが表示されます。
レポートを生成する有効なプロジェクトを選択します。
「使用状況」タブを選択します。
過去 24 時間の有効なプロジェクトの CPU とメモリーの使用量が表示されます。
「グラフのプロパティ」のリンクをクリックします。
「総稼働率」オプションを選択します。
「期間」リストから適切な期間を選択します。
有効なプロジェクトのリアルタイムのレポートを生成することもできます。
「グラフを更新」ボタンをクリックします。
CPU とメモリーのリソース使用状況グラフが表示されます。
(省略可能) 過去 24 時間のデータを CSV ファイルにエクスポートするには、「データをエクスポート」ボタンをクリックします。
CSV レポートは、Performance Reporting Manager ソフトウェアのインストールの 2 時間後から使用可能になります。データが収集され、データベースに保存されてから、レポートが作成されます。このデータはグラフでプレビューできません。
エクスポートされるデータは、過去 24 時間のコンテナの時間別データです。したがって、日別グラフのデータとは異なります。
コンテナの CPU とメモリーの使用状況レポートを要求するには、次の手順に従います。データは履歴データに基づき、コンテナに基づく有効なコンテナで使用されたリソースの平均です。
ブラウザのキャッシュを毎回更新するように設定します。
コンテナ表示でコンテナを選択します。
「使用状況」タブを選択します。
過去 24 時間のコンテナの CPU とメモリーの使用量が表示されます。
「グラフのプロパティ」のリンクをクリックします。
コンテナ全体のレポートを生成するか、コンテナ内のリソースオブジェクトのレポートを生成するかを選択します。
コンテナのリソースオブジェクトはホストです。
コンテナ全体のレポートを生成するには、「総稼働率」オプションを選択します。
「期間」リストから適切な期間を選択します。
「グラフを更新」ボタンをクリックします。
CPU とメモリーのリソース使用状況グラフが表示されます。
コンテナ内のリソースオブジェクトのレポートを生成するには、「オブジェクトごとの累積稼働率」オプションを選択します。
適切なリソースオブジェクトを選択します。
「期間」リストから適切な期間を選択します。
「グラフを更新」ボタンをクリックします。
使用量が多い上位 5 つのリソースオブジェクトの CPU とメモリーのリソース使用状況グラフが表示されます。
リソースプールの日別、週別、または月別のレポートを生成するには、次の手順に従います。
ブラウザのキャッシュを毎回更新するように設定します。
ホスト表示で、リソースプールがバインドされているホストを選択します。
このホストにバインドされているすべてのリソースプールのリストが、右側の区画の「リソースプール」表に表示されます。
表内でリソースプールの名前を選択します。
このリソースプールにバインドされているすべてのコンテナを含む表が表示されます。
「使用状況」タブを選択します。
過去 24 時間のリソースプールの CPU とメモリーの使用量が表示されます。
(Solaris 10) CPU、メモリー、および帯域幅の使用量が表示されます。
「グラフのプロパティ」のリンクをクリックします。
リソースプール全体のレポートを生成するか、リソースプール内のリソースオブジェクトだけのレポートを生成するかを選択します。
リソースプールのリソースオブジェクトはプロジェクトです。
(Solaris 10) リソースプールのリソースオブジェクトはゾーンまたはプロジェクトです。
リソースプール全体のレポートを生成するには、「総稼働率」オプションを選択します。
「期間」リストから適切な期間を選択します。
「グラフを更新」ボタンをクリックします。
CPU とメモリーのリソース使用状況グラフが表示されます。
リソースプール内のリソースオブジェクトのレポートを生成するには、「オブジェクトごとの累積稼働率」オプションを選択します。
適切なリソースオブジェクトを選択します。
「期間」リストから適切な期間を選択します。
「グラフを更新」ボタンをクリックします。
使用量が多い上位 5 つのリソースオブジェクトの CPU とメモリーのリソース使用状況グラフが表示されます。
(省略可能) 過去 24 時間のデータを CSV ファイルにエクスポートするには、「データをエクスポート」ボタンをクリックします。
CSV レポートは、Performance Reporting Manager ソフトウェアのインストールの 2 時間後から使用可能になります。データが収集され、データベースに保存されてから、レポートが作成されます。このデータはグラフでプレビューできません。
エクスポートされるデータは、過去 24 時間のコンテナの時間別データです。したがって、日別グラフのデータとは異なります。
ゾーンの日別、週別、または月別のレポートを生成するには、次の手順に従います。
ブラウザのキャッシュを毎回更新するように設定します。
ホスト表示のナビゲーションウィンドウから Solaris 10 のホストを選択します。
「ゾーン」タブを選択します。
このホスト上のゾーンのリストが表示されます。
レポートを生成するゾーンを選択します。
「使用状況」タブを選択します。
過去 24 時間のゾーンの CPU 、メモリー、および帯域幅の使用量が表示されます。
ゾーン全体のレポートを生成するか、ゾーン内のリソースオブジェクトだけのレポートを生成するかを選択します。
ゾーンのリソースオブジェクトはプロジェクトです。
ゾーン全体のレポートを生成するには、「総稼働率」オプションを選択します。
「期間」リストから適切な期間を選択します。
「グラフを更新」ボタンをクリックします。
CPU とメモリーのリソース使用状況グラフが表示されます。
ゾーン内のリソースオブジェクトのレポートを生成するには、「オブジェクトごとの累積稼働率」オプションを選択します。
リストで「プロジェクト」を選択します。
「期間」リストから適切な期間を選択します。
「グラフを更新」ボタンをクリックします。
使用量が多い上位 5 つのリソースオブジェクトの CPU とメモリーのリソース使用状況グラフが表示されます。
(省略可能) 過去 24 時間のデータを CSV ファイルにエクスポートするには、「データをエクスポート」ボタンをクリックします。
CSV レポートは、Performance Reporting Manager ソフトウェアのインストールの 2 時間後から使用可能になります。データが収集され、データベースに保存されてから、レポートが作成されます。このデータはグラフでプレビューできません。
エクスポートされるデータは、過去 24 時間のコンテナの時間別データです。したがって、日別グラフのデータとは異なります。