プールに対して「Auto Media Verify」機能を有効にしておくと、そのプール内のボリュームに書き込まれているデータが、保存時に Backup によって検査されます。この検査では、メディアに書き込まているデータの記録を読み取り、それを元の記録と比較します。ボリュームが書き込み中にいっぱいになった場合、あるいはデータを保存するのにボリュームが不要になった場合は、そのボリュームへの書き込みが終わったあとでメディアが検査されます。
メディアを検査するには、すでに書き込まれているデータを読み取るために、nsrmmd デーモンによってボリュームの位置を決めなければなりません。これは、常に 1 回でできるとは限りません。失敗した場合は、Backup 管理プログラム nwadmin で次の警告メッセージが表示されます。
media warning: /dev/rmt2.1 moving: fsr 15: I/O error media emergency: could not position jupiter.007 to file 44, record 16 |
このメッセージに対しては、ユーザーは何も操作する必要はありません。Backup によって、正しい位置が探されます。正しい位置が見つかってメディアの検査が完了すると、検査が完了したことを示す次のメッセージが表示されます。
media info: verification of volume "jupiter.007" volid 30052 succeeded. |
この場合、前に表示されたメッセージは、Backup がメディア上で正しい位置を見つけ出せないことを示すだけなので、無視してください。問題が重大であればメディア検査は失敗し、そのあとのメッセージで失敗の原因が示されます。