Solstice Backup 5.1 管理者ガイド

差分バックアップ用のプールの構成

差分バックアップ用のプールを別途作成する場合には、Backup の優先順位によって、データの格納のされ方が左右されるという点に注意します。「Level」属性の値が「incremental」になっていると、差分データはそれに関連付けられたプールに送られますが、クライアントファイルインデックスの対応する変更箇所はそのプールには送られません。Backup では、必要な場合には、復旧処理を迅速にするため、すべてのクライアントファイルインデックスをレベル 9 で保存します。

クライアントファイルインデックスが、差分バックアップに関連付けられているプールの基準を満たしていないと、このインデックスを別のプール (通常は「Default」プール) と照合し、適切なラベルの付いた書き込み先ボリュームを探します。このため、データを復旧する必要が生じた場合には、すべてのデータを復旧するために多数のボリュームを使用しなければならないこともあります。したがって、クライアントファイルインデックスを差分バックアップデータとともに格納し、しかも復旧操作を迅速に行うためには、「Pools」リソースの「Level」の値には、レベル 9 のデータと差分データの両方が適合するように定義してください。

Backup の事前構成済みのプール設定値「NonFull」を使用すると、クライアントファイルインデックスは差分バックアップと同じプールに入ります。インデックスを差分バックアップと同じプールに保存するようにしておけば、復旧に必要なボリュームの数を減らすことができます。