セーブセット全体をディスクボリュームに直接復旧するには、次のオプションを指定して scanner プログラムを起動します。
# scanner -S save-set-id device-name | uasm -rv |
このコマンドは、指定された ssid に関連付けられているすべての情報をボリュームから読み込み、このデータのコピーを、バックアップボリュームに格納されているのと同じように格納します。つまり、バックアップボリュームにクライアントのファイルが含まれていても、これらのファイルは Backup サーバーのハードドライブに復旧されます。
この操作を実行する前に確認したい場合には、uasm コマンドに -n フラグを付けます。この -n フラグを指定すると、scanner からの出力が /dev/null に送られ、セーブセットに含まれているすべてのファイル名のリストが出力されます。
また、rsh コマンド (またはこれに相当するコマンド) を次のコマンドと組み合わせて使用すれば、セーブセットが本来は Backup サーバーではなく Backup クライアントに置かれていた場合に、このセーブセットをクライアントに復旧することができます。
# scanner -S ssid device-name | rsh client "(cd destdir; /pathto/uasm -rv)" |