クローンボリュームから復旧するには、mmrecov プログラムを使います。使用法については、「mmrecov コマンドの使用 」を参照してください。
クローンのセーブセットに関連する情報を持っているブートストラップのセーブセット ID を選択します。最新のブートストラップは、ブートストラップ出力の最後に表示されています。
次に示す例では、最新のブートストラップのセーブセットは 17851237 です。ブートストラップセーブセットのクローンは、mars_c.3 にあります。ファイル位置の値は 6、レコード位置の値は 0 です。
Jun 17 22:21 1996 mars's Backup bootstrap information Page 1 date time level ssid file record volume 6/14/96 23:46:13 full 17826163 48 0 mars.1 6/14/96 23:46:13 full 17826163 12 0 mars_c.1 6/15/96 22:45:15 9 17836325 87 0 mars.2 6/15/96 22:45:15 9 17836325 24 0 mars_c.2 6/17/96 22:20:25 9 17851237 52 0 mars.3 6/17/96 22:20:25 9 17851237 6 0 mars_c.3 |
mmrecov コマンドがブートストラップのセーブセットを復旧すると、このコマンドは、さらにサーバーが持つクライアントインデックスが入っている残りの部分を復旧して、復旧を完了させます。クローンのブートストラップには、元のボリュームとクローンのボリュームについての情報が記載されています。
クローンボリュームからもっとも容易に復旧するには、mmrecov コマンドを実行する時点で、必ず、すべての必要なクローンボリュームを接続するデバイスに装着します。クローンボリュームの中にオンラインになっていないものがあれば、mmrecov コマンドは、クローンボリュームではなく元のボリュームから、サーバーが持つクライアントインデックスを復旧させようと試みます。
前述したブートストラップ出力の例では、mars_c.1 ボリュームと mars_c.3 ボリュームの両方がオンラインになっていなければなりません。mars_c.3 ボリュームしかオンラインになっていないと、mmrecov コマンドによって、mars.1 ボリュームもオンラインにするよう要求されます。