N1 Service Provisioning System 4.1 インストールガイド

Master Server のバックアップと復元

ソフトウェアには、Master Server を完全にバックアップし、復元するユーティリティが付属しています。 これらのユーティリティは、N1SPS4.1-home/server/bin ディレクトリに格納されています。

バックアップまたは復元対象として、Resource Manager と Postgres データベース、またはいずれか一方を選択できます。 デフォルトでは、Resource Manager ディレクトリと Postgres データベースの内容がバックアップまたは復元対象となります。 いずれかのコンポーネントのバックアップまたは復元を省略したい場合は、適切なコマンド行引数を指定します。

ProcedureMaster Server のバックアップを作成する

始める前に

Master Server のバックアップを作成する前に、Master Server を停止する必要があります。 比較などのタスクと同様に、実行中のプランやプリフライトも停止します。


注意 – 注意 –

バックアップスクリプトの実行時には、出力ディレクトリの指定も忘れないでください。 出力ディレクトリを指定しないと、バックアップファイルは N1SPS4.1-home/server/bin ディレクトリに格納されます。 Master Server をアンインストールし、再度インストールする場合、このディレクトリ内のバックアップファイルは削除されます。 したがって、Master Server を復元することができなくなります。


手順
  1. Master Server を停止します。

  2. Master Server 上で、スーパーユーザー (root) か、アプリケーションを所有するユーザーになります。

  3. バックアップスクリプトが格納されているディレクトリに移動します。


    % cd N1SPS4.1-home/server/bin
    

    N1SPS4.1-home にはアプリケーションのホームディレクトリを指定します。

  4. 次のように入力して、バックアップを開始します。


    % ./cr_backup.sh options
    

    cr_backup.sh コマンドには、次のオプションを指定できます。

    -b

    Master Server のベースディレクトリ

    -q

    Quiet (対話なし) モード。 情報メッセージは出力されない

    -nors

    リソースストアのバックアップを省略する

    -nodb

    Resource Manager だけをバックアップする

    -o directory

    バックアップファイルの保存先ディレクトリを指定する。 バックアップスクリプトは、ユーザーが指定したディレクトリに対する書き込み権を持っているかどうかを検証し、書き込み権がない場合はエラーを生成する。

    ディレクトリを指定しないと、ファイルは N1SPS4.1-home/server/bin ディレクトリに保存される

    -z

    UNIX の圧縮方式でバックアップファイルを圧縮する

    -1 logfile

    デフォルトの logfile ファイルではなく、指定の logfile ファイルにログを出力する

    -gz

    PATH に gzip が指定されている場合、バックアップファイルを gunzip で圧縮する

    -shutdown

    ユーザーに確認しないで Master Server を停止する

    -u

    この情報を出力する

    -h

    この情報を出力する

    まだ停止していない Master Server プロセスがある場合、処理を継続すると、検索、プラン、比較など、実行中のすべてのタスクを取り消して Master Server プロセスを停止するという警告メッセージが表示されます。

  5. バックアップを継続する場合、y を入力します。

    バックアップの進捗状況と、バックアップ tar ファイルの場所が表示されます。

    Master Server が再起動します。

ProcedureMaster Server を復元する

始める前に

復元を行うためには、データを含まない Master Server のインストールが必要です。

手順
  1. Master Server を停止します。

  2. Master Server 上で、スーパーユーザー (root) か、アプリケーションを所有するユーザーになります。

  3. バックアップスクリプトが格納されているディレクトリに移動します。


    % cd N1SPS4.1-home/server/bin
    

    N1SPS4.1-home にはアプリケーションのホームディレクトリを指定します。

  4. 次のように入力して、復元を開始します。


    % ./cr_restore.sh options
    

    cr_restore.sh コマンドには、次のオプションを指定できます。

    -b

    Master Server のベースディレクトリ。

    -b オプションを指定してバックアップファイルの復元先ディレクトリを指定しないと、ファイルは現在のディレクトリ N1SPS4.1–home/server/bin に復元される。 ユーザーがこのディレクトリに対する書き込み権を持っていない場合、エラーが生成される

    -q

    Quiet (対話なし) モード。 情報メッセージは出力されない

    -nors

    Resource Store の復元を省略する

    -nodb

    データベースの復元を省略する

    -f backupfile

    backupfile ファイルの内容を復元する

    -l logfile

    デフォルトの logfile ファイルではなく、指定の logfile ファイルにログを出力する

    -t temp_directory

    temp_directory ディレクトリに一時ファイルを保存する

    -overwrite yes

    復元時に既存のデータを上書きする

    -u

    この情報を出力する

    -h

    この情報を出力する

    スクリプトは、バックアップファイルにエラーがないことを検証します。 さらに、まだ停止していない Master Server プロセスがある場合、処理を継続すると、検索、プラン、比較など、実行中のすべてのタスクを取り消して Master Server プロセスを停止するという警告メッセージを表示します。

  5. 継続する場合は、y を入力します。

    現在データベース内にあるデータをバックアップファイルのデータで上書きするという警告メッセージが表示されます。

  6. 継続する場合は、y を入力します。

    復元処理が継続されます。 続いて、Master Server が起動します。