N1 Service Provisioning System 4.1 インストールガイド

SSH 接続

Master Server が中間 Local Distributor 経由で Local Distributor に接続できない

「Host Details」ページで Master Server の接続先マシンまたはアップストリームのマシンの構成を更新したあと、Master Server がそのマシンに接続できず、TTL 期限切れエラーが表示された場合は、Master Server と接続先マシン間の一部または全部の中間 Local Distributor に対して、transport.config ファイルを手動で生成しなければならなくなることがあります。 問題が発生したマシンから Master Server まで移動しながら、問題が発生したマシンのアップストリームの個々の Local Distributor との接続をテストします。 接続に成功した Local Distributor のうち、問題が発生したマシンに最も近いものに対して、transport.config ファイルと、ダウンストリームの Local Distributor を再生成します。 CLI クライアントの net.gencfg コマンドを使って、transport.config ファイルを生成します。

SSH を使ってアプリケーションに接続できない

SSH を使用するように N1 Service Provisioning System 4.1 を構成したあと、マシンに接続できなくなった場合は、次の手順に従って対処してください。

ProcedureSSH 接続の問題に対処する

始める前に

ssh-agent を使用している場合は、ssh-agent を起動したセッションから、この作業を行います。

手順
  1. アップストリームのマシンから、ダウンストリームのマシンへの接続をテストします。

    • アップストリームのマシンより 1 つダウンストリームのマシンをテストする場合、次のコマンドを使用する


      % ssh target-IPaddress ls -l
      

      target-IPaddress には、テストするダウンストリームのマシンのうち最も遠くにあるものの IP アドレスを指定する

    • ssh-agent コマンドを実行するマシンより 2 つ以上ダウンストリームのマシンをテストする場合は、次のコマンドを使用する


      % ssh -A target-IPadress-parentmachine 
      ssh -A target-IPadress-parentmachine ssh -A target-IPaddress ls -l
      

      % ssh -A ssh -A target-machine-n-IPaddress ssh -A target-machine-2-IPaddress
      ssh -A target-machine-1-IPaddress ssh -A target-IPaddress ls -l
      

    target-machine-n-IPaddress には、テストするマシンのアップストリームの Local Distributor マシンの IP アドレスを順に指定します。 たとえば、1 はテストするマシンに最も近いマシン、n は Master Server の直前のマシンです。 target-IPaddress には、テストするダウンストリームのマシンのうち最も遠くにあるものの IP アドレスを指定します。

    target-IPadress-parentmachine には、接続をテストするアップストリームのマシンとダウンストリームのマシンの中間にあるマシンの IP アドレスを指定します。

    プロンプトが表示されたら、必要な情報を入力します。 テストを再試行します。

    プロンプトが表示されない場合は、次の手順に進みます。

  2. アップストリームのマシンの logger_config.xml ファイルの <root> セクションの前に、次の行を挿入します。これで、priority="debug" でログを記録できるようになります。


    <category name="SSH.STDERR">
    <priority value="debug" />
    </category>
    <category name="com.raplix.rolloutexpress.net.transport.SshClientConnectionHandler">
    <priority value="debug" />
    </category>

    アップストリームのマシンがログファイルの更新を読み取り終わるまで待ちます。

  3. 手順 1 のコマンドを使って、再度接続をテストします。

    コマンド行と SSH.STDERR ログファイルに出力された内容を確認します。 ログファイルに出力された問題を修正し、再度テストを行います。

    ダウンストリームのアプリケーションの起動に使用した SSH コマンドに対してアップストリームのマシンに出力されたアプリケーションログと、SSH コマンドの stderr 出力を確認します。 ログメッセージを元に問題を修正し、再度テストを行います。

    ログファイルに問題がない場合、アップストリームのマシンはダウンストリームのマシンに正常に接続しています。問題は、アプリケーションが正常に起動していない点にあります。 次の手順に進みます。

  4. ROX ログファイルで、ダウンストリームのマシン上でアプリケーションを起動する際にエラーが発生していないか確認します。

    • Red Hat Linux および IBM AIX マシンでは /tmp/ROXappnumbers.log ファイルを確認する

    • Solaris OS マシンでは、/var/tmp/ROXappnumbers.log ファイルを確認する

    app は、テストするダウンロードストリームのマシン上のアプリケーションです。 Remote Agent には Agent、Local Distributor には Dist、CLi クライアントには Proxy を使用します。 numbers はランダムに生成された数値であり、ファイル名の一部になります。

  5. ログファイル内で見つかったエラーを修正します。