この付録では、N1 Service Provisioning System 4.1 のインストールと構成のトラブルシューティング情報を提供します。
AIX マシンの共通ディレクトリにすでに JRE インスタンスが存在することが検出された場合、次の警告が表示されます。
WARNING: Overwriting the JRE can result in installation problems when libraries from this JRE are cached by the OS. If you have used, or are running another CenterRun module that uses this JRE, you should stop that other module, and run /usr/sbin/slibclean as root. Do you wish to continue installation? (default: y) [y,n] |
JRE を AIX マシンにインストールすると、JRE のネイティブライブラリがメモリーにキャッシュされます。 キャッシュされたライブラリは、ディスクにロックされます。 これらのロックされたライブラリの上に新しく JRE をインストールしようとすると、エラーが発生します。
新しいバージョンの JRE をインストールしてはなりません。 JRE のインストールを促すプロンプトが表示されたら、no を選択し、すでにインストールされている JRE のパスを入力します。
ソフトウェア CD から Solaris OS システムに Master Server や Remote Agent をインストールし、アプリケーションの起動を促すプロンプトに対して yes と答えた場合、ソフトウェア CD を取り出せなくなります。 次のエラーメッセージが表示されます。
Device busy |
CD を取り出すには、アプリケーションを停止する必要があります。
アプリケーションの起動スクリプトが格納されているディレクトリに移動します。
% cd N1SPS4.1-home/app/bin |
N1sps4.1–home にはアプリケーションのホームディレクトリ、app にはアプリケーションを指定します。 app には、Master Server のサーバーと Remote Agent のエージェントを指定します。
stop オプションを指定してアプリケーションスクリプトを起動します。
% cr_app stop |
app には、停止するアプリケーションを指定します。
次のように入力して、CD を取り出します。
% eject cdrom |
Bourne シェルで、cr_server start コマンドを実行して Master Server プロセスを起動したあと、Master Server を起動したのと同じシェルで実行される後続のコマンドに対して ^C コマンドが発行された場合、データベースと Master Server のプロセスが停止します。
N1SPS4.1-home/server/bin/roxdb.out ファイルに、最新のエントリとして次のメッセージが書き込まれます。
DEBUG: fast shutdown request DEBUG: aborting any active transactions |
Master Server や、その他の N1 Service Provisioning System 4.1 アプリケーションの起動に、Bourne シェルは使用しないでください。
「Host Details」ページで Master Server の接続先マシンまたはアップストリームのマシンの構成を更新したあと、Master Server がそのマシンに接続できず、TTL 期限切れエラーが表示された場合は、Master Server と接続先マシン間の一部または全部の中間 Local Distributor に対して、transport.config ファイルを手動で生成しなければならなくなることがあります。 問題が発生したマシンから Master Server まで移動しながら、問題が発生したマシンのアップストリームの個々の Local Distributor との接続をテストします。 接続に成功した Local Distributor のうち、問題が発生したマシンに最も近いものに対して、transport.config ファイルと、ダウンストリームの Local Distributor を再生成します。 CLI クライアントの net.gencfg コマンドを使って、transport.config ファイルを生成します。
SSH を使用するように N1 Service Provisioning System 4.1 を構成したあと、マシンに接続できなくなった場合は、次の手順に従って対処してください。
ssh-agent を使用している場合は、ssh-agent を起動したセッションから、この作業を行います。
アップストリームのマシンから、ダウンストリームのマシンへの接続をテストします。
アップストリームのマシンより 1 つダウンストリームのマシンをテストする場合、次のコマンドを使用する
% ssh target-IPaddress ls -l |
target-IPaddress には、テストするダウンストリームのマシンのうち最も遠くにあるものの IP アドレスを指定する
ssh-agent コマンドを実行するマシンより 2 つ以上ダウンストリームのマシンをテストする場合は、次のコマンドを使用する
% ssh -A target-IPadress-parentmachine ssh -A target-IPadress-parentmachine ssh -A target-IPaddress ls -l |
% ssh -A ssh -A target-machine-n-IPaddress ssh -A target-machine-2-IPaddress ssh -A target-machine-1-IPaddress ssh -A target-IPaddress ls -l |
target-machine-n-IPaddress には、テストするマシンのアップストリームの Local Distributor マシンの IP アドレスを順に指定します。 たとえば、1 はテストするマシンに最も近いマシン、n は Master Server の直前のマシンです。 target-IPaddress には、テストするダウンストリームのマシンのうち最も遠くにあるものの IP アドレスを指定します。
target-IPadress-parentmachine には、接続をテストするアップストリームのマシンとダウンストリームのマシンの中間にあるマシンの IP アドレスを指定します。
プロンプトが表示されたら、必要な情報を入力します。 テストを再試行します。
プロンプトが表示されない場合は、次の手順に進みます。
アップストリームのマシンの logger_config.xml ファイルの <root> セクションの前に、次の行を挿入します。これで、priority="debug" でログを記録できるようになります。
<category name="SSH.STDERR"> <priority value="debug" /> </category> <category name="com.raplix.rolloutexpress.net.transport.SshClientConnectionHandler"> <priority value="debug" /> </category> |
アップストリームのマシンがログファイルの更新を読み取り終わるまで待ちます。
手順 1 のコマンドを使って、再度接続をテストします。
コマンド行と SSH.STDERR ログファイルに出力された内容を確認します。 ログファイルに出力された問題を修正し、再度テストを行います。
ダウンストリームのアプリケーションの起動に使用した SSH コマンドに対してアップストリームのマシンに出力されたアプリケーションログと、SSH コマンドの stderr 出力を確認します。 ログメッセージを元に問題を修正し、再度テストを行います。
ログファイルに問題がない場合、アップストリームのマシンはダウンストリームのマシンに正常に接続しています。問題は、アプリケーションが正常に起動していない点にあります。 次の手順に進みます。
ROX ログファイルで、ダウンストリームのマシン上でアプリケーションを起動する際にエラーが発生していないか確認します。
Red Hat Linux および IBM AIX マシンでは /tmp/ROXappnumbers.log ファイルを確認する
Solaris OS マシンでは、/var/tmp/ROXappnumbers.log ファイルを確認する
app は、テストするダウンロードストリームのマシン上のアプリケーションです。 Remote Agent には Agent、Local Distributor には Dist、CLi クライアントには Proxy を使用します。 numbers はランダムに生成された数値であり、ファイル名の一部になります。
ログファイル内で見つかったエラーを修正します。