SSH の構成時に、空のパスワードキーを使用するか、ssh-agent を使用するかを選択できます。 空のパスワードキーを使用する構成の場合、生成された SSH 非公開鍵は空のパスワード付きで格納されます。 よって、この非公開鍵には、パスワードなしでアクセスできます。 公開鍵を信頼するその他のマシンと SSH を使って通信するとき、パスワードプロンプトは表示されません。 ssh-agent を使用する場合、生成された非公開鍵はセキュリティ保護されたパスワード付きで安全なメディアに格納されます。 別のマシンと通信するときは、ssh-agent を起動し、安全なメディアから非公開鍵をアップロードして、パスワードを入力します。 非公開鍵はファイルシステムには格納されず、ssh-agent プロセスのメモリーに格納されます。
空のパスワードを使用する場合、非公開鍵はパスワードなしでマシンのファイルシステムに格納されます。 この非公開鍵は、SSH 通信を開始するすべてのマシン上に存在しなければなりません。 N1 Service Provisioning System 4.1 の場合、SSH を使ってダウンストリームのアプリケーションに接続するすべての Master Server と Local Distributor に、非公開鍵を配布する必要があります。 この方法では、高いセキュリティ効果は期待できません。
ssh-agent を使用する場合、非公開鍵は Master Server 上でしか時実行されない ssh-agent によって格納されます。 ネットワーク上のその他のマシンには、公開鍵が配布されます。 認証を必要とする SSH アプリケーションは、ssh-agent を使って認証を行います。 中間 SSH 接続を、Master Server 上で認証のために実行される ssh-agent へ Local Distributer からのプロキシ設定が可能になるように設定するときには、エージェントの転送機能を有効にする必要があります。 Local Distributor は、エージェントの転送機能を使って、ダウンストリームの Local Distributor や Remote Agent に認証情報を渡します。 この方法のほうが、先ほどの方法よりセキュリティの面で優れています。