コンポーネントを参照する手順は多数あります。 これらの手順は、次の 2 つのカテゴリに分類できます。
まだインストールされていないコンポーネントを参照する手順
Install
すでにインストール済みのコンポーネントを参照する手順
Uninstall
Call
CheckDependency
CreateDependency
AddSnapshot
まだインストールされていないコンポーネントを参照する手順に必要なのは、コンポーネント名とオプションのバージョンの指定だけです。 一方、インストール済みコンポーネントを参照する手順では、対象コンポーネントのあるインストールパスを追加指定する場合もあります。 同じコンポーネントが同じマシンに複数回インストールされる場合があるので、インストール済みコンポーネントの場合には、installPath が必要です。
たとえば、以下の属性を持つ「apache」というコンポーネントがホストにインストールされているとします。
表 1–1 コンポーネント属性の例
コンポーネントインスタンス |
インストールパス |
バージョン |
インストール日 |
A |
/opt |
1.3 |
6/1/01 5:00 PM |
B |
/usr/local |
1.4 |
6/1/01 6:00 PM |
C |
/opt |
1.2 |
6/2/01 5:00 PM |
D |
/usr/local/bin |
1.4 |
6/3/01 5:00 PM |
E |
/export |
1.1 |
6/4/01 5:00 PM |
表 1–2 には、installPath とビルドバージョンのさまざまな組み合わせに対して参照されるインストール済みコンポーネントを示します。
表 1–2 属性の組み合わせ別の参照されるコンポーネントのバージョン
インストールパス |
バージョン |
バージョン演算子 |
結果 |
説明 |
なし |
なし |
なし |
E |
ビルドと installPath かかわらず、対象ホスト上の一番最近インストールされたコンポーネントが使用される |
/opt |
なし |
なし |
C |
ビルドにかかわらず、指定されたインストールパスで一番最近インストールされたコンポーネントが使用される |
/usr/bin |
なし |
なし |
ERROR |
指定されたパスには、コンポーネントはインストールされていない |
なし |
1.4 |
= |
D |
インストールパスにかかわらず、指定されたビルドを持つ一番最近インストールされたコンポーネントが使用される |
なし |
1.5 |
すべて |
ERROR |
指定されたビルドを持つコンポーネントはインストールされていない |
/usr/local |
1.4 |
=、>= |
B |
インストールパスとビルドを持つコンポーネントが選択される |
/usr/local |
1.2 |
= |
ERROR |
インストールパスに該当ビルドが存在しない |
/usr/local |
1.2 |
|
B |
パス、バージョン、バージョン演算子が一致する |
/opt |
3 |
すべて |
ERROR |
同じパスに同じ名前のコンポーネントが複数インストールされた場合、一番最近インストールされたコンポーネントは、以前インストールされた他のすべてのコンポーネントを結果的に上書きする。 直接指定した場合でも、以前インストールされたコンポーネントにはアクセスできない |