Master Server は、N1 Service Provisioning System ソフトウェア の主処理エンジンです。 専用マシンにインストールされ、プロビジョニングソフトウェア のさまざまな機能を実行する一次処理エンジンを提供します。 Master Server には、オブジェクト、オブジェクト属性、および実行されるタスクを定義するプランがすべて格納されます。 また Master Server は、Command Line Interface (CLI) Client を実行して、N1 Service Provisioning System ソフトウェア、および HTML (グラフィカル) インタフェースを実現する Web Server に対する、タイプ入力による制御を実現します。
Master Server には次の要素が含まれます。
プロビジョニングソフトウェア に登録されている全ホストを識別するデータベース
システムオブジェクト、コンポーネント、およびプランのデータベース
リポジトリに保存されているオブジェクトに対するバージョン管理の実行
IT オペレーターの認証、および正当なユーザーのみが特定の操作を実行していることの保証
依存性の追跡、配備などのタスクを実行するための、特別な目的を持つエンジン
ユーザーへの、HTML インタフェースとコマンド行インタフェース両方の提供
N1 Service Provisioning System ソフトウェア のリポジトリには、権限のあるユーザーにのみアクセス可能な、セキュリティー保護された組み込み SQL リレーショナルデータベースの形式で、コンポーネントとプランが保存されます。 各コンポーネントと各プランのバージョンは、リポジトリにより追跡されます。 たとえば、ある配備の一部として IT オペレーターは、バージョン 3 の Web サーバーと、バージョン 4 のカスタムアプリケーションを配備する、バージョン 5 のプランを実行することができます。
実稼働データセンターの運用では、アプリケーションに対して提案される変更は、 元のアプリケーション開発グループ、QA チーム、実稼働サーバーを管理する IT チームなど、数多くから要求されることがあります。 プロビジョニングソフトウェア では、IT オペレーターはこれらのソースからの設定データを取得し、リポジトリにこれらの変更をチェックインすることができます。 IT オペレーターは、コマンド行インタフェース (CLI) を使用してネットワーク上の任意のマシンにアクセスし、その設定データを取得することができます。 また IT オペレーターは、マシンに Remote Agent をインストールし、HTML インタフェースを使用して、リソースをそのマシンから選択することができます。そのリソースは、プロビジョニングソフトウェア によりリポジトリに保存され、コンポーネントを作成するために設定データと結合されます。