N1 Service Provisioning System 4.1 ご使用にあたって

第 1 章 N1 Service Provisioning System 4.1 の問題

この章では、これまでに明らかになっている N1 Service Provisioning System 4.1 の問題について説明します。 括弧内の番号は管理番号です。

アンインストールの問題

この節では、これまでに明らかになっているアンインストールの問題について説明します。

アンインストールウィンドウに CenterRun 4.0 と表示される (4125)

Local Distributor または Remote Agent の 4.0 Windows バージョンを N1 Service Provisioning System 4.1 にアップグレードした後でそのアプリケーションをアンインストールすると、アンインストールウィンドウのタイトルに CenterRun 4.0 と表示されます。

回避策: アンインストールプログラムは正常に実行されます。 タイトルは誤りなので無視してください。

Windows Master Server のサイ ドバイサイドアップグレード時にアンインストールが正しく実行されない (3927)

Windows Master Server のサイドバイサイドアップグレードの実行時にアンインストールが即座に行われません。 アンインストールを正常に終了するためには、手動による介入と再起動が必要になることがあります。

回避策:Master Server アンインストールを実行する前に、Windows Control Panel の Services アプリケーションから Master Server サービスを停止してください。 アンインストールが完了しても、パネルには Master Server サービスが依然として表示されています。 Windows Control Panel の Services アプリケーションから Master Server サービスのエントリを削除するには、マシンを再起動する必要があります。

実行時の問題

この節では、これまでに明らかになっている実行時の問題について説明します。

プランの記述が保存されない (4120)

新規プランの作成時に「Description」フィールドに記述を入力しても、そのプランの「Advanced Edit」ページに記述が表示されません。

回避策: 「Advanced Edit」ページでプランの記述を手で追加してください。

Master Server の復元時にエラーが発生する (4113)

バックアップの作成に使用した Master Server とは異なるディレクトリまたはマシンにインストールされている Master Server を復元すると、次のエラーが発生することがあります。


ERROR!  Failed to restore the database successfully.
The following fatal errors were encountered
ERROR:  stat failed on file 

回避策: 復元自体は正常に終了していますので、 エラーメッセージを無視してください。

Differential Deploy を使用していると、コンポーネントを、別のコンポーネントと同じディレクトリに配備するときに正常に終了しないことがある (4100)

Differential Deploy がアクティブのときに、コンポーネントを別のコンポーネントがすでに配備されているディレクトリに配備すると、コンポーネントの一部しか配備されないことがあります。エラーメッセージは表示されません。 新しいバージョンの構成可能コンポーネントを同じディレクトリに配備すると、必ずこの問題が発生します。 しかし、異なるバージョンの構成不可コンポーネントを同じディレクトリに配備した場合には、この問題は発生しません。 名前が異なる 2 つのコンポーネントを同じディレクトリに配備する場合にも、この問題が発生することがあります。

回避策: この問題を避けるためには、Differential Deploy のデフォルト値を無効にするか、コンポーネントを別々のディレクトリに配備する必要があります。

ホストにインストールしたコンポーネントのステータスを確認する場合は、「比較」をインストールするモデルをこのホストで実行します。

「比較」をインストールするモデルの実行時にエラーが発生する (4016)

「比較」をインストールするモデルを保存して実行し、コンポーネントをアンインストールしてから、保存した比較を実行しようとすると、次のエラーメッセージが表示されることがあります。


Unable to run the comparison
Unable to save to the comparisons database. (600035)
ERROR: referential integrity violation-key referenced from 
rox_difference_settings not found in rox_installed_component

回避策: 作成して保存した、「比較」をインストールするモデルを実行しないでください。 「比較」をインストールするモデルを新しく作成してください。

Check In Current をサポートしないコンポーネントに対して Check In Current を実行してもエラーにならない (4085)

Check In Current 操作を実行すれば、Master Server レポジトリにあるコンポーネントが最新のバージョンであるかどうかを確認できます。 Master Server は、そのコンポーネントとソースホストのコンポーネントが同じバージョンであるかどうかを検査します。 この検査は、そのコンポーネントの場所に関するメタデータを使って行われます。このデータは、直前の Check In 時に収集されたものです。

Check In Current 操作は、すべてのコンポーネントタイプに対して使用できるわけではありません。 一般的に、Check In Current 操作の対象となるのは、GUI を使って表示できるコンポーネントタイプです。

Check In Current の一括操作を行う場合には、Check In Current 操作をサポートしないコンポーネントタイプを選択しても、エラーは発生しません。 「Progress」ダイアログボックスに結果が表示されますが、サポートされないコンポーネントタイプの結果には、ブランクや履歴データが表示されることがあります。

回避策:回避策はありません。

デフォルト値だけのレジストリキーリソースを削除できない (3103)

タイプがレジストリキーである単一リソース (捕捉しようとするエントリは単一のデフォルト値) を持つコンポーネントを、付随すべきレジストリキーを指定せずに作成すると、その値を配備することはできますが、それをアンインストールしたり削除したりすることはできません。 パスが無効であることを示すメッセージが表示されます。

回避策: 捕捉しようとするレジストリキーの値をデフォルト値だけにならないようにします。 たとえば、キーとデフォルト値を指定します。

AIX Remote Agent での Prepare Host または Plan Run が失敗することがある (2960)

Prepare Host または Plan Run を AIX Remote Agent で実行する場合、ターゲットの / ディレクトリに無効な NFS マウントがあると、実行が失敗することがあります。 たとえば、リモートサーバーからターゲットにマウントした CD-ROM をリモートサーバーから取り外すと、無効な NFS ファイルマウントがターゲットに残ります。 また、リモートサーバーが停止したときに、そのファイルシステムの 1 つがターゲットにマウントされている場合にも、無効な NFS マウントが作成されます。 このような場合、ファイルシステムを適切にアンマウントしないと、Plan Run および Prepare Host が、この無効な NFS 参照を解決しようとしたときにハングします。 これと同じ現象は、このファイルシステムディレクトリに対して ls コマンドを実行したときにも発生します。 プランタイムアウトが発生するか、NFS タイムアウトがによって Plan Run または Prepare Host が終了します。

回避策: Plan Run の間に Fast Preflight を有効にします。 NFS 検査は、通常の Preflight の間だけ行われます。 さらに、ターゲットサーバーを準備したり、プランを実行したりする前に、すべての NFS マウントが解決可能であり、有効であることを確認してください。

プランの実行中に Master Server を停止すると、プランが正常に終了したかのように見えることがある (2946)

ある種の状況では、UNIX® システムで kill -9 コマンドを使って Master Server を異常終了させたり、Windows で Master Server サービスを停止したりすると、実行されているプランが正常に終了したかのように見えることがあります。

回避策: プランステップの詳細な結果に、プランが異常終了したことが示されます。

Microsoft の IIS 設定を変更してからこれを元に戻しても、値が同一ではないと見なされる (2915)

IIS 設定値のスナップショットを含む「比較」をインストールするモデルを実行する場合、ターゲットサーバーで IIS 設定をいったん変更し、それを再び元の値に戻すと、値が同じであるにもかかわらず、比較の結果、値が同じではないと見なされることがあります。 とりわけ、Web サイトの読み取り/書き込みアクセス権やデフォルトのドキュメント設定値など、親ノードから引き継がれる IIS メタベースプロパティは、このような結果を招きやすくなっています。

回避策: 値が同一ではない旨のメッセージを無視してください。

ポップアップをブロックする Web プロキシサーバーでは Host Preparation を実行できない (2782/2844)

一部の Web プロキシサーバーはポップアップウィンドウをブロックするように構成されている場合があります。 Host Preparation を正常に実行するためには、ポップアップを表示できる必要があります。

回避策: ポップアップダイアログボックスをブロックする Web プロキシサーバーを使用しないでください。

プランやコンポーネントのダウンロード時に XML エラーが発生する (2041/2196)

Internet Explorer 5.0.x を使ってプランやコンポーネントをダウンロードすると、次の XML エラーが発生することがあります。


The XML page cannot be displayed

回避策: 次の手順を行なってください。

  1. ブラウザマシンで RegEdt32 か regedit を実行して、次のディレクトリを探します。


    % HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\MIME\Database\Content Type
    \application/octet-stream
    
  2. 次のキーを削除します。


    "Extension"=".xml"
    

BEA WebLogic サーバーとの対話に関する問題

この節では、明らかになっている WebLogic アプリケーション関連の問題について説明します。

WebLogic アプリケーションの再起動オプションが正しく動作しない (3932)

WebLogic アプリケーションの再起動オプションを選択すると、アプリケーションのインストール時にエラーが発生します。

回避策: 再起動オプションを選択しないでください。

WebLogic 管理サーバーとの SSL 接続がサポートされない (3919)

N1 Service Provisioning System 4.1 で WebLogic 管理サーバーの設定を行う際に「Secure」チェックボックスをクリックすると、SSL に基づく接続が設定されます。 しかし、このような操作をすると、WebLogic 管理サーバーへのアクセスが必要なアクションを行おうとしたときにエラーが発生します。

回避策: WebLogic 管理サーバーの接続を設定する際には、必ず、必要な SSL 接続を指定してください。 つまり、「Secure」チェックボックスをクリックしないでください。

WebLogic アプリケーションの変更が比較結果に反映されないことがある (3851/3854/3857)

WebLogic アプリケーションの配備属性 (配備順序、ステージングモード、配備済みなど) をWebLogic 管理コンソールから変更しても、N1 Service Provisioning System 4.1 の比較結果にその変更が反映されません。

回避策:WebLogic アプリケーションの配備属性を変更する場合には、N1 Service Provisioning System 4.1 から行なってください。

オンディスクの WebLogic アプリケーションアーカイブの内容を変更しても、変更が比較結果に正しく反映されない (3835)

N1 Service Provisioning System 4.1 を使って WebLogic アプリケーションをインストールしてから、管理サーバーにあるオンディスク WAR アーカイブの内容を変更しても、変更が比較結果に反映されません。 構成を変更した場合には、この問題は発生しません。

回避策: generate 拡張と prepare 拡張を使えば、「比較」をカスタマイズできます。その場合には、「比較」を実行する前にオンディスク表現をより詳細に事前処理できます。 そのためには、高度なスクリプト処理が必要になることがあります。