N1 Grid Service Provisioning System 5.0 インストールガイド

Procedureサポートされているオペレーティングシステムから Master Server データを移行する

4.1 バージョンの Master Server データを 5.0 Master Server に移行すると、5.0 バージョンの Master Server 内のデータはすべて削除されます。Master Server の両バージョンは、移行作業が完了するまで移行スクリプトによって停止されます。移行作業が進行している間、Master Servers は利用できません。

始める前に

アップグレードするサーバーのオペレーティングシステムバージョンが N1 Grid Service Provisioning System 5.0 でサポートされているか確認してください。サポートされているオペレーティングシステムの一覧は、「サポートされているオペレーティングシステム」を参照してください。そのオペレーティングシステムバージョンが現在サポートされていない場合、「現在サポートされていないオペレーティングシステムから Master Server をアップグレードする」の説明に従ってください。

移行前にデータのバックアップをとってください。詳細は、『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 システム管理者ガイド』の第 9 章「バックアップと復元」を参照してください。

手順
  1. 4.1 バージョンの Master Server をインストールしたユーザーでマシンにログインします。

  2. 5.0 バージョンの Master Server を 4.1 バージョンの Master Server がインストールされているサーバーにインストールします。

  3. Solaris OS および Red Hat Linux の Master Server の場合、移行処理中にデータベースが最適化されないようにしてください。

    データの移行中にデータベースの最適化を開始する cron ジョブがスケジュールされていないかを確認してください。

  4. コマンドプロンプトにアクセスします。

    • Solaris OS サーバーまたは Red Hat Linux サーバーでは、シェルウィンドウを開いて Master Server を所有するユーザーでログインします。

    • Windows では、Command Prompt ウィンドウを開きます。

  5. 移行スクリプトが入っているディレクトリに移動します。

    • Solaris OS または Red Hat Linux サーバーでは、次のように入力します。


      % cd /N1SPS5.0-home/server/bin/migrate
      

      N1SPS5.0-home には、Master Server をインストールしたディレクトリを指定します。

    • Windows では、次のように入力します。


      C:\> cd C:\N1SPS5.0-home\server\bin\migrate
      

      C:\N1SPS5.0-home には、Master Server をインストールしたディレクトリを指定します。

  6. 移行スクリプトを起動します。

    • Solaris OS または Red Hat Linux サーバーでは、次のように入力します。


      % ./migrateMS_4.1-5.0.sh
      
    • Windows では、次のように入力します。


      C:\N1SPS5.0-home\5.0\server\bin\migrate\>.\migrateMS_4.1-5.0.cmd
      
  7. 画面上に表示される説明に従って移行作業を進めます。

    移行が完了すると、次のメッセージが表示されます。


    Master Server migration completed successfully.

    注 –

    Postgres データベース、ブラウザインタフェース、および Master Server のリスナーポート番号は移行されません。N1 Grid Service Provisioning System 5.0 Master Server は、インストール時に指定されたポート番号を使用します。


  8. ログファイルをチェックし、移行中にエラーが発生していないか確認します。

    移行スクリプトにより、ログファイルの場所が表示されます。

  9. Master Server ブラウザインタフェースへのアクセスに使用するブラウザのキャッシュを消去します。

    Master Server をアップグレードする前にブラウザセッションを起動した場合は、ブラウザにキャッシュ化されているグラフィックとスタイルシートのために、アップグレートされたブラウザインタフェースが表示されなくなる可能性があります。

  10. 『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 システム管理者ガイド』の第 9 章「バックアップと復元」の説明に従って、新しい Master Server に移行したデータのバックアップを作成します。

    4.1 Master Server のデータを 5.0 Master Server へ復元することはできません。必要に応じて使用できる正確なバックアップ一式を保持するため、5.0 Master Server データをバックアップしてください。

  11. (省略可能) 4.1 バージョンの Master Server をアンインストールします。

    4.1 バージョンの Master Server をこれ以上使用しない場合は、第 10 章「N1 Grid Service Provisioning System 5.0 のアンインストール」の説明に従ってアンインストールできます。