N1 Grid Service Provisioning System 5.0 インストールガイド

Solaris OS、Red Hat Linux、IBM AIX システムの Remote Agent パラメータファイル (サンプル)

Master Server の /server/bin ディレクトリには、Master Server のインストール時にほかのスクリプトと共にサンプルパラメータファイルがインストールされます。ユーザーはこのファイルを利用して構成内容を選択し、非対話方式で Remote Agent をインストールできます。以下に、このサンプルパラメータファイルの内容を示します。


# これは、Remote Agent のリモートインストールに
# 必要なパラメータを設定したサンプルファイルです。
# 
# このファイルは、コメントを解除し、正しい値に直して使用してください。 
# $Id: cr_ra_remote_params.sh,v 1.2 2004/09/15 18:39:01 echiquet Exp $

# CR_RA_INSTALLBASE - Remote Agent のインストール先であるベースディ
# レクトリ。このディレクトリが存在しない場合、インストールプログラムに
# よって作成されます。
# デフォルトは /opt/SUNWn1sps です。
#
CR_RA_INSTALLBASE=/opt/SUNWn1sps

# CR_RA_OWNER - ディストリビューションの所有者。すでに存在するユーザー
# を指定する必要があります。デフォルトは 'n1sps' です。
#
CR_RA_OWNER=n1sps

# CR_RA_GROUP - ディストリビューションのグループ所有者。
# すでに存在するグループ名を指定する必要があります。
# デフォルトは 'n1sps' です。
#
CR_RA_GROUP=n1sps

# CR_RA_PORT - Remote Agent が待機するポート番号。
# 1024 〜 65535 の整数値を指定する必要があります。
# デフォルトは 1131 です。
#
CR_RA_PORT=1131

# CR_RA_CTYPE - 親の接続タイプ。親がこの RA にどのように接続するか
# にもとづき、'raw' (暗号化を行わない)、'ssh'、または 'ssl' のいずれ
# かを指定します。デフォルトはありません。
# このパラメータは必須です。
#
#CR_RA_CTYPE=raw

# CR_RA_CIPHER_TYPE - SSL 暗号スイートのタイプとして、'1' (暗号化を
# 行うが認証は行わない) または '2' (暗号化と認証の両方を行う) を指定
# します。デフォルトは 1 ですが、親の接続タイプが raw または ssh の
# 場合は無効です。
#
CR_RA_CIPHER_TYPE=1

# CR_RA_INSTALL_JRE - JRE を (Remote Agent で使用できるように)
# Remote Agent と共に インストールすべきかどうかを指定します。
# デフォルトは 'y' です。有効な値は 'y' または 'n' です。
#
CR_RA_INSTALL_JRE=y

# JRE_HOME - JRE インストールの場所を指定します。CR_RA_INSTALL_JRE
# 命令が 'y' に設定されていると、インストールプログラムは JRE を
# インストールします。この場合、JRE_HOME の値は
# $CR_RA_INSTALLBASE/common/jre です。インストールプログラムが JRE を
# インストールしない場合は、すでにインストールされている JRE の場所を
# 指すように JRE_HOME を指定する必要があります。
#
JRE_HOME=$CR_RA_INSTALLBASE/N1_Grid_Service_Provisioning_System/common/jre


# CR_RA_SUID - setuid root 権限を使用して RA をインストールするかどうか
# を指定します。有効な値は 'y' または 'n' です。この設定が実際に作用する
# のは、リモートマシン上のインストールプログラムがスーパーユーザー
# (root) アカウントで実行されている場合だけです。
# デフォルトはありません。このパラメータは必須です。
# 
#CR_RA_SUID=y

# CR_RA_INSTALLER_USER - このインストールを実行すべきユーザー。
# リモートマシン上のインストールプログラムがリモートホストへの ssh
# 接続とコマンド実行をどのアカウントとして行うかを指定します。
# この値は root に設定することを強く推奨します (必ずしも root にする
# 必要はありません)。デフォルトは現在のユーザーです。
#
CR_RA_INSTALLER_USER=root

# CR_RA_INSTALLER_WORKDIR - 一時ファイルの保存に使用するディレクトリ。
# ディストリビューションはこのディレクトリにコピーされるため、
# ディストリビューションファイルを格納するだけの十分な容量があるか
# 確認してください。デフォルトは /tmp です。
#
CR_RA_INSTALLER_WORKDIR=/tmp

# CR_RA_INSTALLER_LEAVEFILES - 一時ファイルをリモートホスト上に保存
# するかどうかを指定します。デフォルトは 'n' です。 
#
CR_RA_INSTALLER_LEAVEFILES=n

# CR_RA_INSTALLER_HOSTS - Remote Agent がインストールされるリモート
# ホストの一覧。この一覧には、少なくともホスト名を 1 つは含める必要が
# あります。このホスト一覧は、環境変数 'CR_RA_INSTALLER_HOSTS' に設定
# することも、コマンド行に指定することもできます。指定方法の詳細は、
# Remote Agent インストールプログラムのスクリプト使用メッセージで確認
# してください。
# 
# 注: このホスト一覧の書式は重要です。ホスト間にスペースを含めずに
# コンマ (',') で区切って入力し、連続した 1 つの文字列となるように
# してください。
#
CR_RA_INSTALLER_HOSTS=""

export CR_RA_INSTALLBASE CR_RA_PORT CR_RA_GROUP CR_RA_OWNER CR_RA_INSTALL_JRE CR_RA_SUID
export CR_RA_CTYPE CR_RA_CIPHER_TYPE
export CR_RA_INSTALLER_USER CR_RA_INSTALLER_WORKDIR CR_RA_INSTALLER_LEAVEFILES
export CR_RA_INSTALLER_HOSTS  JRE_HOME

CR_RA_ALLOWFORWARDVERSION パラメータ

N1 Grid Service Provisioning System 5.0 でサポートされているバージョンよりも高いオペレーティングシステムバージョンに N1 Grid Service Provisioning System 5.0 Remote Agent をインストールする場合は、パラメータファイルに次のパラメータを追加します。

CR_RA_ALLOWFORWARDVERSION=y

CR_RA_ALLOWFORWARDVERSION=y パラメータを使用すると、インストールプログラムは Remote Agent がインストールされるオペレーティングシステムがサポートされているかどうかを確認しません。サポートされていないオペレーティングシステムでの N1 Grid Service Provisioning System 5.0 の使用については、Sun Services は標準サポートを提供しません。


注意 – 注意 –

サポートされていないオペレーティングシステムに N1 Grid Service Provisioning System 5.0 をインストールすると、不確定な動作や予期しない動作が発生することがあります。サポートされていないオペレーティングシステムに対する N1 Grid Service Provisioning System 5.0 のインストールは、テスト目的以外では行わないでください。運用環境では、サポートされていなオペレーティングシステムに N1 Grid Service Provisioning System 5.0 をインストールして使用することは避けてください。