Master Server の /server/bin ディレクトリには、Master Server のインストール時にほかのスクリプトと共にサンプルパラメータファイルがインストールされます。ユーザーはこのファイルを利用して構成内容を選択し、非対話方式で Remote Agent をインストールできます。以下に、このサンプルパラメータファイルの内容を示します。
# これは、Remote Agent のリモートインストールに # 必要なパラメータを設定したサンプルファイルです。 # # このファイルは、コメントを解除し、正しい値に直して使用してください。 # $Id: cr_ra_remote_params.sh,v 1.2 2004/09/15 18:39:01 echiquet Exp $ # CR_RA_INSTALLBASE - Remote Agent のインストール先であるベースディ # レクトリ。このディレクトリが存在しない場合、インストールプログラムに # よって作成されます。 # デフォルトは /opt/SUNWn1sps です。 # CR_RA_INSTALLBASE=/opt/SUNWn1sps # CR_RA_OWNER - ディストリビューションの所有者。すでに存在するユーザー # を指定する必要があります。デフォルトは 'n1sps' です。 # CR_RA_OWNER=n1sps # CR_RA_GROUP - ディストリビューションのグループ所有者。 # すでに存在するグループ名を指定する必要があります。 # デフォルトは 'n1sps' です。 # CR_RA_GROUP=n1sps # CR_RA_PORT - Remote Agent が待機するポート番号。 # 1024 〜 65535 の整数値を指定する必要があります。 # デフォルトは 1131 です。 # CR_RA_PORT=1131 # CR_RA_CTYPE - 親の接続タイプ。親がこの RA にどのように接続するか # にもとづき、'raw' (暗号化を行わない)、'ssh'、または 'ssl' のいずれ # かを指定します。デフォルトはありません。 # このパラメータは必須です。 # #CR_RA_CTYPE=raw # CR_RA_CIPHER_TYPE - SSL 暗号スイートのタイプとして、'1' (暗号化を # 行うが認証は行わない) または '2' (暗号化と認証の両方を行う) を指定 # します。デフォルトは 1 ですが、親の接続タイプが raw または ssh の # 場合は無効です。 # CR_RA_CIPHER_TYPE=1 # CR_RA_INSTALL_JRE - JRE を (Remote Agent で使用できるように) # Remote Agent と共に インストールすべきかどうかを指定します。 # デフォルトは 'y' です。有効な値は 'y' または 'n' です。 # CR_RA_INSTALL_JRE=y # JRE_HOME - JRE インストールの場所を指定します。CR_RA_INSTALL_JRE # 命令が 'y' に設定されていると、インストールプログラムは JRE を # インストールします。この場合、JRE_HOME の値は # $CR_RA_INSTALLBASE/common/jre です。インストールプログラムが JRE を # インストールしない場合は、すでにインストールされている JRE の場所を # 指すように JRE_HOME を指定する必要があります。 # JRE_HOME=$CR_RA_INSTALLBASE/N1_Grid_Service_Provisioning_System/common/jre # CR_RA_SUID - setuid root 権限を使用して RA をインストールするかどうか # を指定します。有効な値は 'y' または 'n' です。この設定が実際に作用する # のは、リモートマシン上のインストールプログラムがスーパーユーザー # (root) アカウントで実行されている場合だけです。 # デフォルトはありません。このパラメータは必須です。 # #CR_RA_SUID=y # CR_RA_INSTALLER_USER - このインストールを実行すべきユーザー。 # リモートマシン上のインストールプログラムがリモートホストへの ssh # 接続とコマンド実行をどのアカウントとして行うかを指定します。 # この値は root に設定することを強く推奨します (必ずしも root にする # 必要はありません)。デフォルトは現在のユーザーです。 # CR_RA_INSTALLER_USER=root # CR_RA_INSTALLER_WORKDIR - 一時ファイルの保存に使用するディレクトリ。 # ディストリビューションはこのディレクトリにコピーされるため、 # ディストリビューションファイルを格納するだけの十分な容量があるか # 確認してください。デフォルトは /tmp です。 # CR_RA_INSTALLER_WORKDIR=/tmp # CR_RA_INSTALLER_LEAVEFILES - 一時ファイルをリモートホスト上に保存 # するかどうかを指定します。デフォルトは 'n' です。 # CR_RA_INSTALLER_LEAVEFILES=n # CR_RA_INSTALLER_HOSTS - Remote Agent がインストールされるリモート # ホストの一覧。この一覧には、少なくともホスト名を 1 つは含める必要が # あります。このホスト一覧は、環境変数 'CR_RA_INSTALLER_HOSTS' に設定 # することも、コマンド行に指定することもできます。指定方法の詳細は、 # Remote Agent インストールプログラムのスクリプト使用メッセージで確認 # してください。 # # 注: このホスト一覧の書式は重要です。ホスト間にスペースを含めずに # コンマ (',') で区切って入力し、連続した 1 つの文字列となるように # してください。 # CR_RA_INSTALLER_HOSTS="" export CR_RA_INSTALLBASE CR_RA_PORT CR_RA_GROUP CR_RA_OWNER CR_RA_INSTALL_JRE CR_RA_SUID export CR_RA_CTYPE CR_RA_CIPHER_TYPE export CR_RA_INSTALLER_USER CR_RA_INSTALLER_WORKDIR CR_RA_INSTALLER_LEAVEFILES export CR_RA_INSTALLER_HOSTS JRE_HOME |
N1 Grid Service Provisioning System 5.0 でサポートされているバージョンよりも高いオペレーティングシステムバージョンに N1 Grid Service Provisioning System 5.0 Remote Agent をインストールする場合は、パラメータファイルに次のパラメータを追加します。
CR_RA_ALLOWFORWARDVERSION=y
CR_RA_ALLOWFORWARDVERSION=y パラメータを使用すると、インストールプログラムは Remote Agent がインストールされるオペレーティングシステムがサポートされているかどうかを確認しません。サポートされていないオペレーティングシステムでの N1 Grid Service Provisioning System 5.0 の使用については、Sun Services は標準サポートを提供しません。
サポートされていないオペレーティングシステムに N1 Grid Service Provisioning System 5.0 をインストールすると、不確定な動作や予期しない動作が発生することがあります。サポートされていないオペレーティングシステムに対する N1 Grid Service Provisioning System 5.0 のインストールは、テスト目的以外では行わないでください。運用環境では、サポートされていなオペレーティングシステムに N1 Grid Service Provisioning System 5.0 をインストールして使用することは避けてください。