プロビジョニングシステムでは、ホストはホストセットと呼ばれる論理的なグループに分けられます。ホストをホストセットにグループ化すると、単一ホストと同じように操作できるようになります。ホストセットにより、多数のホストに対する操作を同時に行えます。
ホストセットには、次のオブジェクトが含まれます。
ホスト
ホスト検索。ホスト検索で見つかったすべてのホストをホストセットに追加します。
ホストセット
ホスト検索を含むホストセットを定義すると、ホスト検索が実行され、ホストの初期リストが生成されます。ホストセットで操作が実行されるたびにホスト検索が実行され、ホストの更新済みリストが生成されます。たとえば、プロビジョニングシステムがインストールまたは比較のターゲットとしてホストセットを使用すると、ホスト検索基準を満たすホストのリストが再生成されます。
ホスト検索に基づくホストセットを使用することで、プロビジョニングシステムは実行時の実際の構成に基づいてホストをグループ化できます。ホスト検索では、どのホストがどのように構成されているかをユーザーが覚えておく必要はありません。ホストセットには、検索基準を満たすすべてのホストが含まれます。
ホストセットでは、ホストのグループに対して操作を実行できます。ホストは、ホストセットに 1 度だけ表示されます。2 つのホスト検索で同一のホストを検索した場合、このホストは、それぞれのホストセットに一度だけ表示されます。重複エントリは、ホストセットリストから削除されます。
プロビジョニングシステムには、ホストの OS プラットフォームに基づき、入れ子構造のホストセットの階層が含まれます。上位ホストセットは、サポートされる OS プラットフォームを実行するホストを含む any です。
プラットフォームのホストセットは、特定のコンポーネントまたはリソースがインストールされるホストを制限するために使われます。プラットフォームホストセットは通常、1 つ以上のプラットフォーム固有のプロパティに一致するホスト検索を含みます。プロビジョニングシステムには、いくつかの事前定義されたプラットフォームのホストセット (および関連するホスト検索) が含まれます。
プロビジョニングシステムに含まれるプラットフォームのホストセットの先頭には、system# が付きます (たとえば system#Windows 2000 Server)。この接頭辞は、ホストセットがシステムプラグインによって定義されたことを示します。
ホストセットにより、多数のリモートターゲットに対して同時に操作を行えます。
ここでは、ブラウザインタフェースを使用してホストセットを作成する方法について解説します。また、次のコマンドを使用してホストセットを作成することもできます。
hdb.hs.add – ホストセットを作成します。
このコマンドに関する詳細については、『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 コマンド行インタフェース (CLI) リファレンスマニュアル』の第 7 章「hdb:ホストを管理する CLI コマンド」を参照してください。
ホストセットを作成するには、ホストの Create、Edit、Delete 許可を持つユーザーグループに属する必要があります。
「Host Sets」ページに移動します。
「ホストセットを表示する」を参照してください。
「Host Sets」表の 1 行目で、作成するホストセットの名前と説明を入力し、「Create」をクリックします。
ホストセットの「Details」ページが表示されます。このページには、現在のホストのメンバーに加え、ホストセットにホストを追加したり、ホストを削除したりするためのコントロールが含まれます。
このページのコントロールを使用して、ホストセットを定義します。
ホスト、ホストセット、またはホスト検索をホストセットに追加するたびに、「Host Sets」ページでは、ホストセットのホストの一覧が更新されます。
「Save」をクリックします。
プロビジョニングシステム内でホストが現在どのようにグループ化されているかを調べることができます。
ここでは、ブラウザインタフェースを使用してホストセットを表示する方法について解説します。また、次のコマンドを使用してホストセットを表示することもできます。
hdb.hs.la – すべてのホストセットを表示します。
hdb.hs.lo – 特定のホストセットに関する詳細情報を表示します。
このコマンドに関する詳細については、『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 コマンド行インタフェース (CLI) リファレンスマニュアル』の第 7 章「hdb:ホストを管理する CLI コマンド」を参照してください。
ナビゲーションメニューから、「Host Setup」を選択します。
「Host Setup」ページが表示されます。
「Host Setup」ページで「Host Sets」をクリックします。
「Host Sets」ページが表示されます。デフォルトでは、このページには表示状態のすべてのホストセットがリストされます。
(省略可能) 非表示のホストセットを含めるには、ページの右上の「Show Hidden Host Sets」を選択します。
(省略可能) 特定のホストセットに関する詳細を表示するには、表示するホストセットをリストする行の「Details」をクリックします。
ホストセットの「Details」ページには、ホストセットに含まれるホストに加え、ホストセットのメンバー基準が表示されます。
ここでは、ブラウザインタフェースを使用してホストセットを編集する方法について解説します。また、次のコマンドを使用してホストセットを編集することもできます。
hdb.hs.mod – ホストセットを編集します。
このコマンドに関する詳細については、『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 コマンド行インタフェース (CLI) リファレンスマニュアル』の第 7 章「hdb:ホストを管理する CLI コマンド」を参照してください。
ホストセットを編集するには、ホストの Create、Edit、Delete 許可を持つユーザーグループに属する必要があります。
編集するホストセットの「Details」ページに移動します。
「ホストセットを表示する」を参照してください。
ホストセットの「Details」ページが表示されます。このページには、ホストセットのメンバー基準に加え、現在この基準を満たし、ホストセットに含まれているホストが一覧表示されます。
このページのコントロールを使用して、ホストセットを定義します。
ホスト、ホストセット、またはホスト検索をホストセットに追加するたびに、「Details」ページでは、ホストセットのホストの一覧が更新されます。
(省略可能) ホストセットを非表示にするには、「Hidden」を選択します。
「Save」をクリックします。
ホストセットの削除は恒久的なものであり、取り消すことはできません。ホストセットを削除するには、時間がかかることもあります。
プロビジョニングシステムから、使用されていないホストセットを削除できます。ホストセットは削除せず非表示にする場合は、「ホストセットを編集または非表示にする」を参照してください。
また、次のコマンドを使用してホストセットを削除することもできます。
hdb.hs.del – ホストを削除します。
このコマンドに関する詳細については、『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 コマンド行インタフェース (CLI) リファレンスマニュアル』の第 7 章「hdb:ホストを管理する CLI コマンド」を参照してください。
ユーザーグループが、ホストセットに対する実行許可を持つ場合は、ホストセットを削除できません。
次のオブジェクトのどれかによって参照されるホストも削除できません。
比較
通知規則
コンポーネント
プラグイン
プラグインで作成されたホストセットは、プラグインを削除するだけでは削除できません。
ホストセットを削除するには、ホストの Create、Edit、Delete 許可を持つユーザーグループに属する必要があります。
削除するホストセットの「Details」ページに移動します。
「ホストセットを表示する」を参照してください。
「Details」ページの下にある「Delete」をクリックします。
そのホスト検索を削除するかどうかが確認されます。
「Continue to Delete」をクリックし、ホストセットの削除を確認します。
ホストセットが削除されると、「Host Sets」ページが更新されます。