プラグインとは、特定のアプリケーション向けに作成されたオブジェクトのグループであり、プロビジョニングシステムで使用できるようパッケージ化されています。プラグインを使用すると、最初にアプリケーションをモデル化しなくても、プロビジョニングシステムのさまざまなアプリケーションで作業できます。プラグインは、すぐに使用可能な多数のオブジェクトを提供できます。このため、コンポーネントやプランをゼロから作成する手間を省くことができます。プラグインにより、どの環境でも便利に使用できる共通のオブジェクトが提供されるため、アプリケーションで必要となるすべてのオブジェクトをユーザーが再作成する必要がありません。
プラグインには、次のオブジェクトが含まれます。
コンポーネント
コンポーネントタイプ
プラン
ホストセット
ホスト検索
ホストタイプ
フォルダ
プラグインの特性
プラグインは、作成するすべてのオブジェクトを所有します。プラグインによって作成されたオブジェクトは、直接削除することはできません。ただし、プラグインそのものを削除すると、そのプラグインが所有するすべてのオブジェクトが削除されます。
プラグインは、コンポーネント、プラン、およびサブフォルダを含むフォルダを作成します。
フォルダがほかのフォルダと入れ子構造になっている場合は、プラグインは、そのプラグインの親フォルダも作成します。
admin ユーザーグループは、プラグインフォルダの所有者ユーザーグループです。
プラグインまたはプラグインが所有するオブジェクトに対する管理タスクを実行できるのは、admin ユーザーグループのメンバーのみです。
フォルダ、コンポーネント、およびプランを除き、すべてのプラグインオブジェクトは、plug-in-name#object-name という名前付け規則に従います。
たとえば、system#file は file という名前の system プラグインを示します。
プラグインの JAR ファイルをインポートすると、プラグインをインストールできます。プラグインをインポートするとき、インポートが完了するまでプロビジョニングシステムがロックダウンされます。
次のタスクでは、プロビジョニングシステムのロックダウンが要求されます。つまり、これらの操作のどれかが実行されている間は、プラグインをインポートできません。また、プラグインのインポート中も、これらの操作のどれも開始できません。
コンポーネントタイプの保存
システムサービスの保存
コンポーネントの移動または名前変更
プランの移動または名前変更
フォルダの移動または名前変更
オブジェクトの削除
ここでは、ブラウザインタフェースを使用してプラグインをインポートする方法について解説します。また、次のコマンドを使用してプラグインをインポートすることもできます。
plg.p.add – 新規または既存のプラグインをインポートします。
プラグインをインポートするには、admin ユーザーグループのメンバーでなければなりません。
ナビゲーションメニューで、「Administrarive」カテゴリを展開し、「Plug-ins」をクリックします。
「Import」をクリックします。
「Import」ページが表示されます。
インポートするプラグインの JAR を選択します。
「Continue to Import」をクリックします。
ステータスバーに、プラグインのインポートの進行状況が表示されます。
プラグインのインポートが完了すると、プラグインの「Details」ページが表示され、JAR ファイルの内容がリストされます。
「Done」をクリックします。
プラグインのインストール後、プラグインの ReadMe ファイルがあるかどうかを確認します。このファイルは存在しない場合もあります。ファイルが存在する場合は、プラグインのフォルダ許可を設定する方法など、プラグインの管理に関する情報が記載されています。
ここでは、ブラウザインタフェースを使用してインポートされたプラグインを表示する方法について解説します。また、次のコマンドを使用してプラグインを表示することもできます。
plg.p.la – インポートされたすべてのプラグインを表示します。
plg.p.lo – 特定のプラグインに関する詳細情報を表示します。
ナビゲーションメニューで、「Administrarive」カテゴリを展開し、「Plug-ins」をクリックします。
表示するプラグインを選択し、「Details」をクリックします。
プラグインに含まれるオブジェクトと、プラグインに関する一般的な情報が含まれます。
(省略可能) プラグインに含まれるオブジェクトを表示するには、表示するオブジェクトを選択し、「Details」をクリックします。
オブジェクトの「Details」ページが表示されます。
(省略可能) プラグインに ReadMe ファイルがある場合は、Download ReadMe.txt ファイルをクリックすると、ファイルを表示できます。
プラグインの表示順は、ナビゲーションメニューで変更できます。プラグインの順序を設定しなければ、アルファベット順に表示されます。
ここでは、ブラウザインタフェースを使用してプラグインのメニュー順を変更する方法について解説します。また、次のコマンドを使用してこのタスクを実行することもできます。
plg.p.mod – プラグインのメニュー順を変更します。
プラグインのメニュー順を変更するには、admin ユーザーグループのメンバーでなければなりません。
ナビゲーションメニューで、「Administrarive」カテゴリを展開し、「Plug-ins」をクリックします。
メニュー順を設定するプラグインを選択します。
プラグインの「Details」ページが表示されます。
「Edit」をクリックします。
「Menu Order」フィールドで、ナビゲーションメニューに表示するプラグインの順序を入力します。
メニュー順の基準は以下のとおりです。
指定の順序よりも優先されるメニュー順はありません。
つまり、ほかのすべてのプラグインよりも優先表示したいプラグインがある場合、インポートしたすべてのプラグインに対してメニュー順を指定する必要があります。
大きい番号よりも小さい番号のほうが優先されます。
つまり、メニュー順「1」 は、メニュー順「2」よりも優先されます。
文字よりも数字が優先されます。
小文字よりも大文字が優先されます。
最初の数字または最初の文字が同じ場合は、次の文字がメニュー順を決定します。
プラグインの JAR ファイルをインポートすると、プラグインをインストールできます。プラグインを更新するには、プラグインを更新する内容のみが含まれる JAR ファイルをインポートします。このタイプの JAR ファイルはパッチと呼ばれ、ダウンロードサイトにあるパッチです。
パッチの特性
パッチは、段階的に適用し、複数バージョンをアップグレードできます。
たとえば、プラグインの 1.0 バージョンから 1.2 バージョンにアップグレードするには、まず 1.0 から 1.1 のパッチを適用し、次に 1.1 から 1.2 のパッチを適用します。
プラグインの特定のバージョンから高いバージョンへとアップグレードするパッチを作成できます。
任意のバージョンから高いバージョンにアップグレードするパッチを作成することはできません。
パッチは、プラグインに内容を追加するだけです。
任意のバージョンのプラグインで作成されたオブジェクトは削除できません。
パッチはアンインストールできません。
パッチの内容を削除するには、プラグインを削除し、プラグインの古いバージョンを再インストールします。プロビジョニングシステムには、プラグインの古いバージョンは格納されていません。
プラグインをアップグレードする場合、パッチは更新された新しいオブジェクトをプロビジョニングシステムに追加します。プラグインのパッチが、同じ名前を持つオブジェクトを追加しようとすると、以下のようになります。
オブジェクトが、新しいバージョン番号で更新されます。
オブジェクトが、バージョン付きオブジェクトの場合は、新しいオブジェクトのマイナーバージョン番号が増分します。ただし、オブジェクトのメジャーバージョン番号のみを増分することがプラグインで定義されている場合を除きます。
オブジェクトは既存のオブジェクトを上書きします。
オブジェクトがバージョン番号付きではない場合、新しいオブジェクトが前に定義されたオブジェクトを置換します。
バージョン番号が付いていても付いていなくても、オブジェクトの新しいバージョンを作成する場合には、その既存オブジェクトがプラグインの前のバージョンで作成されている必要があります。
ここでは、ブラウザインタフェースを使用してプラグインをアップグレードする方法について解説します。また、次のコマンドを使用してプラグインをアップグレードすることもできます。
plg.p.add – 新規または既存のプラグインをインポートします。
プラグインをアップグレードするには、admin ユーザーグループのメンバーでなければなりません。
ナビゲーションメニューで、「Administrarive」カテゴリを展開し、「Plug-ins」をクリックします。
「Import」をクリックします。
「Import」ページが表示されます。
インポートするプラグインの JAR を選択します。
「Continue to Import」をクリックします。
ステータスバーに、プラグインのインポートの進行状況が表示されます。
プラグインのインポートが完了すると、プラグインの「Details」ページが表示され、JAR ファイルの内容がリストされます。
「Done」をクリックします。
プラグインのインストール後、プラグインの ReadMe ファイルがあるかどうかを確認します。このファイルは存在しない場合もあります。ファイルが存在する場合は、プラグインのフォルダ許可を設定する方法など、プラグインの管理に関する情報が記載されています。
プラグインを削除する場合、プロビジョニングシステムは、そのプラグインの全バージョンで作成されたすべてのオブジェクトも削除します。いずれかのオブジェクトが使用されている場合は、プラグインは削除できません。
プラグインを削除すると、プロビジョニングシステムは削除が完了するまでロックダウンされます。
次のタスクでは、プロビジョニングシステムのロックダウンが要求されます。つまり、これらの操作のどれかが実行されている間は、プラグインを削除できません。また、プラグインの削除中も、これらの操作のどれも開始できません。
コンポーネントタイプの保存
システムサービスの保存
プラグインのインポート
コンポーネントの移動または名前変更
プランの移動または名前変更
フォルダの移動または名前変更
オブジェクトの削除
ここでは、ブラウザインタフェースを使用してプラグインを削除する方法について解説します。また、次のコマンドを使用してプラグインを削除することもできます。
plg.p.del – プラグインを削除します。
プロビジョニングシステムが、プラグインが所有するオブジェクトのいずれかを使用している場合は、そのプラグインは削除できません。
プラグインを削除するには、admin ユーザーグループのメンバーでなければなりません。