N1 Grid Service Provisioning System 5.0 オペレーションとプロビジョニングガイド

配備例

直接実行コンポーネント手続きと生成されたプランを使って、アプリケーションを管理することができます。

コンポーネントの更新

コンポーネントのバージョンを新しくすることができます。新しいコンポーネントには、製品リビジョン、ファイルへの変更点、新規追加ファイルの格納ディレクトリなどの新しい情報が反映されています。

単純コンポーネントを更新する場合、ユーザーは直接実行インストール手続きを実行するだけで済みます。古いバージョンのコンポーネントを新しいバージョンで上書きする処理は、自動的に行われます。

コンポーネント (複数の単純コンポーネントを参照するコンポーネント) を更新する場合、新旧のバージョンに含まれる参照先の単純コンポーネントが同じであるなら、ユーザーは直接実行インストール手続きを実行するだけで済みます。古いバージョンの単純コンポーネントを新しいバージョンで上書きする処理は、自動的に行われます。

複合コンポーネントを更新する場合、新旧のバージョンで参照先の単純コンポーネントが異なっているなら、古いバージョンのコンポーネントをアンインストールして、新しいバージョンをインストールする必要があります。古いバージョンをアンインストールすると、不要になったコンポーネントやこれ以上更新されることがないコンポーネントが除去され、ワークスペースがすっきりします。

以前のバージョンのコンポーネントへのダウングレード

コンポーネントを正しくアップグレードできない場合や、アップグレード後のアプリケーションで問題が発生する場合は、新しいバージョンのコンポーネントの障害追跡を行う間、信頼性の高い旧バージョンのコンポーネントにダウングレードすることができます。

Procedure以前のバージョンのコンポーネントへダウングレードする

始める前に

信頼性の高いバージョンのコンポーネントを再配備するためには、このコンポーネントが含まれるフォルダに対して、Run Component Procedure 許可と Allow on Host Set 許可を持っている必要があります。

手順
  1. 壊れたコンポーネントをアンインストールします。

    1. コンポーネントの「Details」ページで、「Run for the Default」をクリックします。コンポーネント手続きをアンインストールします。

    2. プランの「Run」ページで、アンインストールするコンポーネントのホストを選択します。

    3. 「Run Select Installations」をクリックします。

    4. 「Run Plan (Includes Preflight)」をクリックします。

    壊れたコンポーネントをアンインストールすると、古くなった不要なファイルが、それまでの配備先システムから除去されます。

  2. コンポーネントをどのバージョンまでダウングレードするかを選択します。

    1. コンポーネントの「Details」ページで、「Version History」をクリックします。

    2. 「Version History」ページで、「Unhide」をクリックし、「Details」をクリックすると、信頼性の高いバージョンが表示されます。

  3. この信頼性の高いバージョンのコンポーネントをインストールします。

サーバー間でのコンポーネントの移行

コンポーネントをあるサーバーから別のサーバーへ移行する場合は、現在のホストから除去するコンポーネントをアンインストールして、このコンポーネントを新しいホストにインストールするだけで済みます。

単純コンポーネントのコンテナコンポーネントへのグループ化

複数の単純コンポーネントをグループにまとめて同じホストまたはホストセットに配備する場合に、コンテナコンポーネントを作成できます。単純コンポーネントをグループ化すると、配備に必要な時間が短縮されるだけでなく、一部のコンポーネントの配備漏れも防ぐことができます。

Procedureコンテナコンポーネントを作成する

始める前に

コンテナコンポーネントを作成するためには、コンポーネントを作成するフォルダに対して、Create、Edit、Delete のアクセス許可を持っている必要があります。

手順
  1. 「Components」ページで、新しいコンポーネントを作成します。

    1. 「Component」フィールドに、新しいコンポーネントの名前を入力します。

    2. 「Type」フィールドで、「System#container」を選択します。

    3. 「Description」フィールドに、新しいコンポーネントの説明を入力します。

    4. 「Create」をクリックします。

  2. 「Referenced Components」で、コンテナにコンポーネントを追加します。

    • 参照するコンポーネントがすでに存在している場合は、「Reference Existing」をクリックします。

      「Reference Existing Components in Current Component」ウィンドウが表示されます。

      1. コンテナコンポーネント内から参照するコンポーネントを選択し、「Reference Checked Components」をクリックします。

        コンポーネント変数を含むコンポーネントを参照する場合は、そのコンポーネント変数がコンテナコンポーネントに追加される前に一覧表示されます。

      2. 必要に応じて、コンポーネント変数名の横のテキストフィールドで、そのコンポーネント変数のデフォルト値を設定します。

      3. 「Continue」をクリックして、コンポーネントを参照します。

        コンテナコンポーネントの「Edit」ページに戻ります。「Referenced Components」に、参照先コンポーネントが一覧表示されます。

    • 参照するコンポーネントが存在しない場合は、「Check In New」をクリックします。

      新しいコンポーネントを作成します。

      新しいコンポーネントの作成方法については、『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 プランとコンポーネントの開発者ガイド』の第 2 章「コンポーネント」を参照してください。

      新しいコンポーネントを作成すると、コンテナコンポーネントの「Referenced Components」の一覧に新しいコンポーネントが追加されます。

  3. 必要に応じて、コンテナコンポーネントで定義する必要があるコンポーネント変数の値を指定します。

    たとえば、コンポーネントが :[container....] という変数を持っている場合、コンテナコンポーネントで値を定義する必要があります。