N1 Grid Service Provisioning System 5.0 オペレーションとプロビジョニングガイド

コンポーネントの配備の管理

プランを利用してコンポーネントを配備する場合、処理が完了するまでに相当の時間がかかる可能性があります。コンポーネントが配備されるまでのプロセスをひとめで確認できるようにするには、プランを監視し、実行中のプランや完了したプランに関する情報を表示します。配備の途中でプランを停止することもできます。

Procedureプランを実行する

ここでは、ブラウザインタフェースを使用してプランを実行する方法について説明します。次のコマンドでも、プランを実行することができます。

このコマンドの詳細については、『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 コマンド行インタフェース (CLI) リファレンスマニュアル』の第 10 章「pe:プランを実行する CLI コマンド」を参照してください。

始める前に

プランの変数設定を設定するために必要なインストール情報を準備してください。

プランを実行するには、実行するプランが含まれるフォルダに対して、Allow on Host Set 許可を持つユーザーグループに属する必要があります。

手順
  1. プランの「Details」ページに移動します。

  2. 「Run」をクリックします。

    プランの「Run」ページが表示されます。

  3. 「Plan Parameters」領域で、配備するコンポーネントの変数設定を選択します。

    • このコンポーネントの変数設定が完了している場合は、メニューから適切な設定を選択します。

    • メニューから選択できる設定がない場合は、「Select From List」をクリックします。

      「Select Variable Settings From List」ウィンドウが表示されます。

      • 別のコンポーネントの変数設定を使用する場合は、「Import Set」をクリックします。

        「Import Variable Settings」ウィンドウが表示されます。

        1. 必要に応じて、変数設定のインポート元となるコンポーネントが入ったフォルダへ移動します。

        2. コンポーネントのバージョンを選択します。


          注 –

          コンポーネントのバージョンが異なると、変数設定も異なる可能性があります。


        3. 「Import Variable Settings」をクリックします。

          インポートされた変数設定が表に追加されます。

        4. 「Select」をクリックします。

      • 新しい変数設定を作成する場合は、「Create Set」を選択します。

        「Select Variable Settings From List」ウィンドウが表示されます。

        1. 表の最上部のテキストフィールドに、新しい変数設定セットの名前を入力します。

        2. 変更するコンポーネント変数を選択します。

          選択されたセルが強調表示され、テキストフィールドが表示されます。

        3. 新しいコンポーネント変数値を入力します。

        4. 変数設定値の更新が完了したら、「Save」をクリックします。

          新しい変数設定が表に追加されます。

        5. 「選択」をクリックします。

  4. コンポーネントの配備先を選択します。

    • ホストを選択する場合は、「Target Host」テキストフィールドにホスト名を入力し、「Select From List」をクリックします。

    • ホストセットを選択する場合は、「Target Host Set」メニューから選択します。

  5. 「Plan Variables」領域で、設定する変数を構成します。

    構成対象の変数の有無は、プランの内容によって異なります。

  6. 「Options」領域で、詳細なプリフライトを行うかどうかを選択します。

    このプリフライトでは、リモートエージェント上で実行されるプランの各手順をシミュレートすることにより、以下の処理が正常に行われるかどうかをテストすることができます。

    • リモートインストール

    • execNative 呼び出し

    • ファイル変換

    • ファイルの削除 (リソースのアンインストール時)

    詳細なプリフライトを行うと、実際に運用を開始するまでの準備期間が長くなります。

  7. (省略可能) 同時に実行するホストの数を制限する場合は、フィールドにホスト数を指定します。

    あるプランを複数のホストに対して同時に実行した場合、すべてのホストが手順を完了するまで、次の手順に進むことはできません。ホスト数が多すぎると、次の手順に進む前に、ネットワーク接続がタイムアウトになる可能性があります。たとえば、ホスト A が手順 1 を完了したあと、手順 2 の実行前の接続確認 (ping) が行われるまでの時間が長すぎて、ネットワーク接続がタイムアウトになることがあります。

  8. (省略可能) プラン全体の実行時間、またはネイティブ呼び出しの実行時間を制限する場合は、フィールドに数値を入力し、メニューから時間の単位 (分など) を選択します。

    プランまたはネイティブ呼び出しの実行時間を制限すると、応答しないホストがあるためにプランの実行が途中でストップするのを防ぐことができます。

    プランの実行時の障害について報告する通知規則を設定しておくと、実行途中でタイムアウトになった場合、プランが正常に実行されなかったことを知らせるメッセージを受け取ることができます。

    通知規則の設定方法については、『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 システム管理者ガイド』「電子メール通知の構成」を参照してください。

  9. コンポーネントを配備するかどうかを選択します。

    • 手続きのプリフライトを行うだけでよい場合は、「Run Preflight Only」をクリックします。

    • プリフライトの実行後、このチェックでエラーが検出されなかったものと想定して、さらに手続きを実行する場合は、「Run Plan (Includes Preflight)」をクリックします。

Procedureプランの進行状況を表示する

ここでは、ブラウザインタフェースを使用してプラン実行の進行状況を表示する方法について説明します。次のコマンドでも、プランの履歴を表示できます。

これらのコマンドの詳細については、『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 コマンド行インタフェース (CLI) リファレンスマニュアル』の第 10 章「pe:プランを実行する CLI コマンド」を参照してください。

手順
  1. ナビゲーションメニューの「Application Deployment」を展開し、「Run History」をクリックします。

    実行中、完了済みのプランおよびプリフライトがすべて表示されます。「Completed」欄にタイムスタンプが表示されているプランは、現在実行中のプランです。このタイムスタンプは、このプランの実行が開始された時刻を表しています。

  2. 特定のプランの詳細情報を表示する場合は、「Results」をクリックします。

    「Details」、「Preflight」、「Deployment」の各アイコンを選択すると、プランの詳細、プリフライトの結果、配備の結果というように、表示内容が切り替わります。

    「Details」ページに表示される情報は、次のとおりです。

    • ターゲットホスト

    • このプランのパラメータとして使用された変数設定

    • このプランに課された制限

    • このプランを実行したユーザー

Procedure実行中のプランを停止する

ここでは、ブラウザインタフェースを使用してプラン実行を停止する方法について説明します。次のコマンドでも、プランの実行を停止することができます。

このコマンドの詳細については、『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 コマンド行インタフェース (CLI) リファレンスマニュアル』の第 10 章「pe:プランを実行する CLI コマンド」を参照してください。

始める前に

プランの実行を停止するには、そのプランの実行を開始したユーザーであるか、admin ユーザーグループのメンバーである必要があります。

手順

    実行中のプランを取り消します。

    • 「Run Deployment」ページで、「Cancel Plan」をクリックします。

      「Run History」ページに、ユーザーによってプランが取り消されたことを知らせるメッセージが表示されます。

    • 「Run History」ページで、実行を停止するプランを選択します。

      1. 「Action」列の「Progress」をクリックします。

        「Run Deployment」ページが表示されます。

      2. 「Cancel Plan」をクリックします。