N1 Grid Service Provisioning System 5.0 プランとコンポーネントの開発者ガイド

セッション置換変数の参照

Session variablesを使用すると、ユーザーセッションごとに 1 回ずつ、WebLogic 資格などのデータを入力できます。これらの変数の内容は、セキュリティを保護して保存することもできるので、ログインのたびにデータを再入力しなくてすみます。セッション変数は、置換変数を使用することによって、モデル化レベルで組み込まれます。

セッション置換変数参照の構文は、次のとおりです。


:[session:varname]

varname はセッション変数名です。

セッション置換変数参照は、現在のユーザーセッションのセッション変数値に解決されます。現在のユーザーセッションで定義されていないセッション変数を解決しようとすると、エラーが発生します。セッション変数生成エラーが検出されると、ユーザーの現在のセッション変数セットに、値が空のセッション変数を追加することが試行されます。

セッション変数は、単純置換変数参照を使用できるところであれば、どこでも使用できます。しかし、別のセッション変数の値にセッション変数を使用することはできません。

事前定義のセッション変数

sys:sessionID は、現在のユーザーセッションの ID に解決される、事前定義セッション変数です。システム sessionID 変数を使用すると、プランを実行したユーザーと同じ資格で、CLI を介して master server にコールバックするステップを作成できます。システム sessionID 変数は、config.allowSessionIDOnHosts 構成変数に基づき、特定のホストのコンテキストに限って解決できます。したがって、システム sessionID 変数を解決できるのは、現在の生成コンテキストのターゲットホストが config.allowSessionIDOnHosts 構成変数によって指定されたホストに含まれている場合だけです。

プランの実行時にコールバックで使用できるように CLI を設定する場合は、同じサーバーに Remote Agent と CLI Client をインストールする必要があります。最大限のセキュリティ保護を実現するには、Master Server と同じサーバー上に CLI Client と Remote Agent をインストールしてください。この場合、CLI を介してコールバックを行うプランおよびコンポーネントは、<retarget> ステップを使用して CLI が含まれている 1 つのホストに実行をリダイレクトします。さらに、<retarget> ステップのあとでシステム sessionID 変数が解決され、構成変数 config.allowSessionIDOnHosts は、Master Server ホストだけを指定するようになります。