ターゲット置換変数を使用すると、特定のホストから値を直接取得できます。
ターゲット置換変数参照の構文は、次のとおりです。
:[target:varname] :[target(host-redirect):varname] |
target から始まる変数名は、プランが現在実行されている論理ホストを表します。
varname は、属性値を表します。この属性値は、インストールするアプリケーション用のターゲットホストの定義で指定されています。参照できるホスト変数は、事前定義ホスト変数と動的ホスト変数の 2 種類です。「事前定義ホスト変数名」と「動的ホスト変数名」を参照してください。
host-redirect も指定した場合、varname の値は特定のホストから取得されます。そのホストは、現在プランを実行しているホストでなくてもかまいません。hostname に別の置換変数を指定することもできます。この場合は展開時に、ホスト名に解決されます。host-redirect の構文については、「ホストリダイレクト」を参照してください。
ホスト置換参照を使用できるところであれば、どこでも事前定義ホスト置換の短縮形を使用できます。
:[/] – 現在のターゲットホストのルート物理ホストに基づいて、オペレーティングシステム固有のファイル区切り文字に展開される
UNIX システム – :[/] は / に展開される
Microsoft Windows システム – :[/] は \ に展開される
:[:] – 現在のターゲットホストのルート物理ホストに基づいて、オペレーティングシステム固有のパス区切り文字に展開される
UNIX システム – :[:] は : に展開される
Microsoft Windows システム – :[:] は ; に展開される
ターゲットホスト置換変数の参照と外部コンポーネント置換変数の参照には、ホストリダイレクトを任意で組み込むことができます。この場合、変数またはコンポーネント検索が行われるホストは、現在のターゲットではなく、指定されたホストになります。host-redirect の形式は、次のいずれかです。
parent-ref
hostname
hostname/parent-ref
hostname は、ホスト名、または展開時にホスト名に解決される置換変数参照のどちらかです。
parent-ref は次のいずれか 1 つです。
/ – 指定されたホストのルート親ホストです。hostname を省略した場合は、現在のターゲットホストになります。
スラッシュで区切られた 1 つ以上の .. の連続 – 指定されたホストの n 番目の親、またはhostname を省略した場合は現在のターゲットホストの n 番目の親です。 n は .. の回数です。
parent-ref 演算子は主に、virtual hostsに使用しますが、物理ホストにも使用できます。物理ホストに両方の演算子を適用すると、無操作になります。
次に、ホスト myHost 上で変数 var1 を検索する例を示します。
:[target(myHost):var1] |
次に、置換変数 hostName で指定されたホスト上で変数 var1 を検索する例を示します。
:[target(:[hostName]):var1] |
次に、プランを現在実行している論理ホスト上で変数 var1 を検索する例を示します。
:[target:var1] |
事前定義ホスト変数名は、参照されるホストに関連付けられる属性を示します。
sys.hostName – ターゲットホスト名
sys.description – ターゲットホストの説明
sys.hostType – ターゲットホストのホストタイプ
sys.ipAddress – ターゲットホスト上の Remote Agent の IP アドレス
sys.portNumber – ターゲットホスト上の Remote Agent のポート番号
sys.raHomeDir – ターゲットホスト上の Remote Agent のホームディレクトリの絶対パス
sys.raDataDir – ターゲットホスト上の Remote Agent のデータディレクトリの絶対パス
sys.raTmpDir – ターゲットホスト上の Remote Agent の一時ディレクトリの絶対パス
sys.raConfigDir – ターゲットホスト上の Remote Agent の構成ディレクトリの絶対パス
次に、ホスト置換変数参照と対応する値の例を示します。
:[target:sys.ipAddress] – 現在のホストの IP アドレス
:[target:var1] – 現在のホストの動的変数 var1
:[target(host1):var1] – ホスト host1 の動的変数 var1
:[target(:[hostNameVar]):var1] – 名前が置換参照 hostNameVar の値であるホストの動的変数 var1
:[target(/):var1] – 現在のホストのルート親ホストの動的変数 var1
:[target(host1//):var1] – host1 というホストのルート親ホストの動的変数 var1
:[target(../..):var1] – 現在のホストの第 2 親ホストの動的変数 var1
:[target(host1/../..):var1] – host1 というホストの第 2 親ホストの動的変数 var1
動的ホスト変数名は、参照されたホストのhost typeによって宣言された、任意の属性名です。この場合、変数参照で置換される値は、参照されたホストで定義されている属性の対応する値です。該当する場合、値を展開してから置換する必要があります。