N1 Grid Service Provisioning System 5.0 プランとコンポーネントの開発者ガイド

ターゲット置換変数の参照

ターゲット置換変数を使用すると、特定のホストから値を直接取得できます。

ターゲット置換変数参照の構文は、次のとおりです。


:[target:varname]
:[target(host-redirect):varname]

target から始まる変数名は、プランが現在実行されている論理ホストを表します。

varname は、属性値を表します。この属性値は、インストールするアプリケーション用のターゲットホストの定義で指定されています。参照できるホスト変数は、事前定義ホスト変数と動的ホスト変数の 2 種類です。「事前定義ホスト変数名」「動的ホスト変数名」を参照してください。

host-redirect も指定した場合、varname の値は特定のホストから取得されます。そのホストは、現在プランを実行しているホストでなくてもかまいません。hostname に別の置換変数を指定することもできます。この場合は展開時に、ホスト名に解決されます。host-redirect の構文については、「ホストリダイレクト」を参照してください。

事前定義ホスト置換の短縮形

ホスト置換参照を使用できるところであれば、どこでも事前定義ホスト置換の短縮形を使用できます。

ホストリダイレクト

ターゲットホスト置換変数の参照と外部コンポーネント置換変数の参照には、ホストリダイレクトを任意で組み込むことができます。この場合、変数またはコンポーネント検索が行われるホストは、現在のターゲットではなく、指定されたホストになります。host-redirect の形式は、次のいずれかです。

hostname は、ホスト名、または展開時にホスト名に解決される置換変数参照のどちらかです。

parent-ref は次のいずれか 1 つです。

parent-ref 演算子は主に、virtual hostsに使用しますが、物理ホストにも使用できます。物理ホストに両方の演算子を適用すると、無操作になります。


例 6–3 ターゲット置換変数参照の使用


事前定義ホスト変数名

事前定義ホスト変数名は、参照されるホストに関連付けられる属性を示します。


例 6–4 ホスト置換変数参照の使用

次に、ホスト置換変数参照と対応する値の例を示します。


動的ホスト変数名

動的ホスト変数名は、参照されたホストのhost typeによって宣言された、任意の属性名です。この場合、変数参照で置換される値は、参照されたホストで定義されている属性の対応する値です。該当する場合、値を展開してから置換する必要があります。