N1 Grid Service Provisioning System 5.0 プランとコンポーネントの開発者ガイド

コンポーネントの参照

各種ステップは、次の状況でコンポーネントを参照できます。


例 1–1 コンポーネント参照の使い方

「Apache」コンポーネントが次の属性値とともに、ホストにインストールされているものとします。

コンポーネントインスタンス 

installPath

version

installDate

/opt

1.3 

6/1/01 6:00 p.m. 

/usr/local

1.4 

6/1/01 5:00 p.m. 

/opt

1.2 

6/2/01 5:00 p.m. 

/usr/local/bin

1.4 

6/3/01 5:00 p.m. 

/export

1.1 

6/4/01 5:00 p.m. 

以下に、installPath 属性と version 属性の組み合わせに応じて、値が供給されたときに、どのインストール済みコンポーネントが参照されるかを示します。

installPath

version

versionOp

結果 

説明 

なし 

なし 

なし 

version および installPath の値に関係なく、ターゲットホストに最後にインストールされたコンポーネントが使用されます。

/opt

なし 

なし 

version の値に関係なく、指定のインストールパスに最後にインストールされたコンポーネントが使用されます。

/usr/bin

なし 

なし 

エラー 

指定のパスにコンポーネントはインストールされていません。 

なし 

1.4 

=

installPath の値に関係なく、指定のバージョンが含まれているコンポーネントのうち、最後にインストールされたものが選択されます。

なし 

1.5 

任意 

エラー 

指定されたバージョンのコンポーネントはインストールされていません。 

/usr/local

1.4 

=, >=

指定の installPath 属性値および version 属性値と一致するコンポーネントが選択されます。

/usr/local

1.2 

=

エラー 

指定のインストール パスにこのバージョンはインストールされていません。 

/usr/local

1.2 

>, >=

installPathversion、および versionOp の値と一致したもの。

/opt

任意 

エラー 

2 つ以上のコンポーネントが同じパスにインストールされ、なおかつ名前が同じ場合は、事実上、最後にインストールされたコンポーネントがインストール済みコンポーネントを上書きします。それまでにインストールされていたコンポーネントは、直接指定してもアクセスできません。